ショイグ・ロシア国防相、退任へ 後任に前第1副首相 プーチン氏

(VOVWORLD) - ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は12日、ウクライナ侵攻開始から2年余りが経過する中、人事改革に着手し、セルゲイ・ショイグ国防相を退任させる大統領令を出しました。

連邦会議(上院)が公表した閣僚候補リストによりますと、ショイグ氏の後任として、経済通のアンドレイ・ベロウソフ前第1副首相が指名されました。ベロウソフ氏は軍歴はありませんが、10年以上前からプーチン大統領の経済顧問を務めています。

国営メディアによりますと、大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は記者会見で、「国防省はイノベーション、あらゆる先進的思考の導入、経済競争力強化に向けた条件整備に前向きでなければならない」、「イノベーションを積極的に採用する者が戦場を制する」と述べました。

プーチン大統領は大統領令で、長年の盟友でロシア安全保障会議のニコライ・パトルシェフ書記の後任にショイグ氏を指名しました。

ショイグ氏は2012年に国防相に就任し、ソ連崩壊後のロシアで最も長い政治キャリアを持ち、政権内でプーチン大統領より早く頭角を現しました。

2022年2月にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始する前は、プーチン大統領の最も信頼の置ける側近の一人と見なされていました。

大統領府によりますと、ワレリー・ゲラシモフ参謀総長は留任します。

ショイグ氏とゲラシモフ氏は、影響力を持つ軍事ブロガーの間で軍の失敗について批判の的となっています。(AFP通信)

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