(VOVWORLD) - ベトナム共産党のトー・ラム書記長は6日午前、中部高原地帯テイグエン地方のザライ省を訪問し、同省の主要幹部と会議を開催しました。会議では、社会経済発展に関する党決議の実施状況と、第14回党大会に向けた準備について協議が行われました。
会議で発表しているトー・ラム書記長 |
トー・ラム書記長は、これまでのザライ省の取り組みを高く評価したうえで、今後の発展方針について具体的な指示を行いました。特に、ハイテク農業や有機農業を軸とした持続可能な経済発展の必要性を強調しました。自然環境や生物多様性の保護に配慮しつつ、農村部の計画的な工業化・近代化を進めるよう求めました。
またトー・ラム書記長は、地域の特性を活かした産業の育成と、中部高原地帯テイグエン地方ならではの観光業の発展を重要課題として挙げました。トー・ラム書記長は次のように具体的な指示を行いました。
(テープ)
「まず投資環境とビジネス環境の大幅な改善が必要です。透明性を高め、手続きを簡素化し、コストを抑えることで、より魅力的な事業環境を整えなければなりません。同時に、デジタル技術を活用した経済革新も推進すべきです。さらに、都市部と産業の中心地を結ぶ交通網の整備、農業用水設備の充実、工業・サービス業に必要なインフラ、そして観光産業を支える基盤施設の整備にも力を入れていく必要があります」
この訪問に際し、トー・ラム書記長はダクドア県グラル村に50億ドン(約20万米ドル)相当の診療所を寄贈しました。