(VOVWORLD) - ノーベル平和賞の授賞式が日本時間の10日夜、ノルウェーの首都オスロで行われ、被爆者の立場から核兵器廃絶を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)にメダルと賞状が授与されました。
代表委員の田中煕巳さんは演説で「核兵器をなくすためにどうすべきか、世界中で共に考え、行動してほしい」と強く訴えました。
授賞式はオスロ市庁舎で日本時間の午後9時から行われ、ノルウェーのハラルド国王をはじめ、日本被団協の役員や支援者らが出席しました。代表委員の田中煕巳さん、田中重光さん、箕牧智之さんの3人が登壇し、メダルと賞状を受け取りました。
田中煕巳さんは13歳のときに長崎で被爆し、家族5人を失った被爆体験を語りながら、核兵器廃絶への強い思いを述べました。
「核兵器は一発たりとも存在してはならない。それが被爆者の心からの願いです」と強調しました。ウクライナ戦争を例に挙げ、「核の威嚇による脅威が現実に迫っていることに、限りない悔しさと憤りを感じます」と述べました。
また、「直ちに発射できる核弾頭が4000発もあるという現状を想像してみてください。広島や長崎の被害の数百倍、数千倍もの破壊が現出する可能性があります。皆さんもいつ被害者や加害者になってもおかしくない状況です」と警鐘を鳴らしました。
最後に、「人類が核兵器で自滅することのないよう、核兵器も戦争もない社会の実現を目指して共に行動しましょう」と呼び掛け、約20分間の演説を締めくくりました。会場は大きな拍手に包まれました。
日本被団協は12日までオスロに滞在し、各国メディアの取材に応じたり、地元の学校で被爆体験を証言したりするなど、核兵器廃絶を訴える活動を続ける予定です。(NHK)