会見で、チン首相は、「ベトナムは常に、イギリスとの協力関係を重視する」と述べ、来年に両国の外交関係樹立５０周年を記念する意義のある活動を行いたいとの考えを示しました。また、両国の自由貿易協定のメリットを活用して、経済協力を促進させるよう提案しました。

そして、チン首相は、エネルギー転換や気候変動対応、教育養成、科学技術、医療などの分野においても協力をさらに拡大する必要があると述べ、イギリス側に対し、同国に留学中の１万２千人のベトナム人学生に有利な条件を提示するよう提案しました。

一方、Gareth Ward大使は、イギリスは引き続き、気候変動対応やグリーン成長などの分野においてベトナムとともに歩んでいくと強調し、イギリスの多くの投資基金はベトナム進出を望んでいると明らかにしました。

また、同大使は、ベトナム東部海域（南シナ海）での安全保障、航行の自由を確保することと、１９８２年国連海洋法条約をはじめとする国際法に従って紛争を平和的に解決することに対するベトナムを含むASEAN東南アジア諸国連合加盟各国の立場を支持していると強調しました。