ベラルーシ ルカシェンコ政権の弾圧 人権状況に懸念の声強まる
(VOVWORLD) - 旧ソビエトのベラルーシでは、大統領の退陣を求める反政権派に対してルカシェンコ政権が弾圧を強め、国際社会でベラルーシの人権状況を懸念する声が強まっています。
(写真:Belra.by) |
ベラルーシでは先月行われた大統領選挙の不正を訴える反政権派が、毎週末、大規模な抗議デモを呼びかけ、首都ミンスクでは20日もルカシェンコ大統領の退陣を求めるデモ行進が行われました。
ルカシェンコ大統領は今月14日にロシアのプーチン大統領と直接会談し、支持を得ると、反政権派に対する弾圧を強め、デモの参加者や、公然と政権批判を行った市民を相次いで拘束しています。
デモに参加する人の数は減少傾向にあると見られ、ロシアの通信社は「20日のデモの参加者はおよそ5万人で、前の週と比べて半分に減った」と伝えています。
ルカシェンコ政権による反政権派の弾圧をめぐっては、今月18日、国連の人権理事会で「平和的な抗議活動に参加した1万人以上が拘束された」とする報告が行われるなど、国際社会でベラルーシの人権状況を懸念する声がいっそう強まっています。(NHK)