ロシア、ウクライナとの直接協議に前向きも「目標達成が重要」
(VOVWORLD) - ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシアとの停戦実現に向けた直接協議を翌週に行うことを、ロシア側に提案したことを明らかにしました。
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官(写真:IRNA/TTXVN) |
ウクライナがロシア側に対して停戦に向けた直接協議を提案する中、ロシア大統領府の報道官は「プーチン大統領は問題の解決をなるべく早く平和的に進めたい考えを何度も述べてきた」として、前向きな姿勢を示しました。一方で、「重要なのは目標を達成することだ」と述べ、ロシア側の立場は変わらないという考えを強調しました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシアとの停戦実現に向けた直接協議を翌週に行うことを、ロシア側に提案したことを明らかにしました。
ロシアの国営メディアは関係筋の話として、ウクライナからの提案を受けて、今年2回の協議が行われたトルコのイスタンブールで開催される見通しであり、近く日程が示される可能性があると伝えています。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、国営テレビが20日に公開したインタビューの中で、「プーチン大統領はウクライナ問題の解決をなるべく早く平和的に進めたい考えを何度も述べてきた」と述べ、交渉に前向きな姿勢を示しました。
その一方で、「われわれにとって重要なのは目標を達成することだ」と述べ、ウクライナの中立化や軍事力の制限などを求めるロシア側の基本的な立場を変える考えはないと強調しました。
こうした中、ロシア国防省は、19日朝から20日夕方にかけてウクライナの無人機あわせて270機以上を各地で撃墜したと発表していて、双方による攻撃の応酬が続いており、停戦に向けた道筋は依然として不透明な状況です。(NHK)