ロシア、今年の成長予想を1.5%に下方修正 高金利が足かせ=財務相

(VOVWORLD) - ロシア経済は、紛争関連の支出を背景に2023年は4.1%、2024年は4.3%と堅調に成長し、西側諸国の制裁措置にもかかわらず主要7カ国(G7)を大きく上回るペースで推移してきましたが、今年は急速に減速しています。
ロシア、今年の成長予想を1.5%に下方修正 高金利が足かせ=財務相 - ảnh 1ロシアのアントン・シルアノフ財務相(写真:REUTERS/Anton Vaganov)

ロシアのシルアノフ財務相は27日、2025年の国内総生産(GDP)の成長率見通しを1.5%とし、従来の2.5%から大幅に引き下げると明らかにしました。インフレ抑制を目的とした高金利政策が借り入れを阻害していることが背景にあると説明しました。

シルアノフ財務相は「今年は金融政策や信用政策の実施条件がかなり厳しくなるものの、少なくとも経済省の評価によれば、経済成長率が1.5%を下回ることはない」と述べました。そのうえで「均衡予算は、中央銀行が金融・信用政策を緩和するための機会を増やし、その結果として信用資源へのアクセスが容易になることを意味する」と指摘しました。

ロシア経済は、紛争関連の支出を背景に2023年は4.1%、2024年は4.3%と堅調に成長し、西側諸国の制裁措置にもかかわらず主要7カ国(G7)を大きく上回るペースで推移してきましたが、今年は急速に減速しています。

軍事支出が冷戦以来の高水準に達したことでインフレが加速し、中央銀行は昨年10月、主要政策金利を21%に引き上げました。これは2003年に20%以下に引き下げられて以来、最も高い水準となっています。(ロイター)

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