(VOVWORLD) -ウクライナは年間約8億ドルの中継料収入を失うことになり、モルドバなどが影響を受けます。ただロシアのウクライナ侵攻を受けてガス価格が高騰した2022年の危機の再来はないとアナリストはみています。
ロシア産天然ガスをウクライナ経由で欧州にパイプライン輸送する契約が2025年1月1日に失効します。ロシア側は期間5年の輸送契約を延長する姿勢を見せていたがウクライナ側が拒否しました。ウクライナは年間約8億ドルの中継料収入を失うことになり、モルドバなどが影響を受けます。ただロシアのウクライナ侵攻を受けてガス価格が高騰した2022年の危機の再来はないとアナリストはみています。
2024年12月31日17GMT時点のウクライナのガス輸送業者のデータで、2025年1月1日にロシアからガス輸送の予定がないことがないことが確認されました。これによりロシア産ガスを輸送するパイプラインで稼働しているのは、黒海を横断してトルコに至るトルコ・ストリームのみとなります。ベラルーシを経由するヤマル・ヨーロッパ・ストリームは停止しており、バルト海を経てドイツに至るノルド・ストリームは22年に破壊されました。(ロイター)