国連事務総長 ロヒンギャへの支援縮小しないよう 強く呼びかけ
(VOVWORLD) -アメリカのトランプ政権が対外援助の削減を表明する中、国連のグテーレス事務総長は、およそ100万人のロヒンギャの人たちが避難生活を続けているバングラデシュ南部の難民キャンプを訪問し「食料の配給が削減されるおそれがある」と述べ、国際社会に対して支援を縮小しないよう強く呼びかけました。
(写真:THX/TTXVN) |
ミャンマーで迫害を受けてきたイスラム教徒の少数派、ロヒンギャの人たちは、その多くが隣国バングラデシュに逃れていて、南部コックスバザールにある難民キャンプではおよそ100万人が避難生活を続けています。
国連のグテーレス事務総長は14日、この難民キャンプを訪れ、ロヒンギャの人たちの厳しい暮らしぶりを視察しました。
国連によりますと、この難民キャンプでは食料が不足し、重度の急性栄養不良により緊急に治療を必要としている子どもの数が急増しているということです。
アメリカのトランプ政権が対外援助の削減を表明する中、グテーレス事務総長は「アメリカなど、いくつかの国から人道援助の大幅削減が発表された。それにより、このキャンプでは食料の配給が削減されるおそれがある」と述べ、強い懸念を示しました。
そして「ロヒンギャの人たちのことを忘れることは受け入れられない」と述べ、国際社会に対して支援を縮小しないよう強く呼びかけました。(NHK)