国連安保理 緊急会合 シリア情勢めぐる声明出すため調整へ
(VOVWORLD) -シリア情勢をめぐって国連の安全保障理事会の緊急会合が開かれましたが、アサド政権を崩壊させた反政府勢力を主導する「シリア解放機構」がテロ組織に指定されている問題については話し合われず、安保理としての声明を出すために調整を続けることになりました。
(写真:THX/TTXVN) |
中東のシリアで、アサド政権が崩壊したことを受けて、国連の安全保障理事会では9日、緊急会合が非公開で開かれました。
2時間余りにわたった会合のあと、今月の議長国を務めるアメリカのウッド国連次席大使が記者団の取材に応じ「シリア軍がまるでカードで作った家のように崩壊するとは誰も予想していなかった。新たな機会であると同時に大きなリスクも伴う」と述べ、国際社会の迅速な対応が求められているという認識を示しました。
そのうえで「われわれがいま試みているのは報道声明で統一した見解を示すことだ」と述べました。
また、ロシアのネベンジャ国連大使も会合後に「シリアの領土保全と統一性の維持や、市民の保護と住民への人道支援を確保する必要性については、おおむね一致した」と述べました。
一方、反政府勢力を主導する「シリア解放機構」が安保理によってテロ組織に指定されている問題については、会合では話し合われなかったということです。
安保理の各国は数日中にも声明を出すために調整を続けることになりました。(NHK)