建国の祖「フン王」の命日にあたり、様々な記念活動

(VOVWORLD) -ベトナムの旧暦3月10日は「建国の祖フン (雄)王の命日」で、ベトナムの先祖の恩を思う記念日となっています。
建国の祖「フン王」の命日にあたり、様々な記念活動 - ảnh 1(写真:TTXVN)

今年は新暦4月21日がフン王の命日に当たりますが、この記念日を迎えるにあたり、様々な活動が行われる予定です。

ベトナム民族の発祥地とされる北部フート省のフン王歴史遺跡地区管理委員会のレー・チュオン・ザン委員長によりますと、17日から18日までの両日だけで全国各地から約6万人あまりがフン王を偲ぶ寺院からなる遺跡地区を訪れましたが、フン王の命日の21日にあたり来場者の数がより増える見込みであるとしています。

なお、フン王祭りは、ベトナムの建国に尽力したとされる伝説上の歴代王「フン王(雄王)」たちの功績を称える伝統的な祭りです。フン王の命日に当たる21日にフン王へ線香を手向ける儀式が行われ、競泳大会、もち米を材料にした「バインチュン」、「バインザイ」作りコンテスト、フート省の伝統民謡「ソアン」の公演などが予定されています。

ベトナム人は建国の祖フン王を祀る信仰がありますが、2012年12月に、UNESCO=国連教育科学文化機関はこの信仰を世界無形文化遺産として認定しました。ベトナムの代表的な無形文化遺産とされるこの信仰は、ベトナム人の精神生活において特別な位置を占めています。

ユネスコは、この信仰を「世界文化遺産」として認定した決定書の中で、「フン王を祀る信仰は先祖への尊敬心を示すもので、こうした尊敬の心から民族の誇りと結び付けて格上げした。」と強調しました。

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