米とイラン核協議 仲介のEU「近く再開の見通し」 妥結は不透明

(VOVWORLD) - 核合意の立て直しに向けたアメリカとイランの協議を仲介しているEU=ヨーロッパ連合のボレル上級代表はイランの外相と会談し、現在中断している協議を近く再開する見通しだと明らかにしました。

ただ、アメリカが解除する制裁の範囲などをめぐって意見の違いが残っているとみられ、協議が再開しても妥結に向かうのかは不透明です。

EUの外相にあたるボレル上級代表は25日、イランの首都テヘランでアブドラヒアン外相と会談しました。

EUは核合意の立て直しに向けてアメリカとイランとの間接協議を仲介していて、会談ではことし3月以降中断しているこの協議をめぐり意見を交わしたということです。

共同記者会見でボレル上級代表は「核合意の協議を近く再開する。われわれは作業を加速する必要がある」と述べ、近く協議を再開する見通しだと明らかにしました。

ただ具体的な日程は示されていません。

一方アブドラヒアン外相は「イランにとって重要なことは経済的な利益を守ることだ。最終合意に至るためにアメリカが現実的になることを望む」と述べ、アメリカ側に歩み寄りを求めています。

間接協議をめぐってはアメリカが解除する制裁の範囲などをめぐって意見の違いが残っているとみられ、協議が再開しても双方の隔たりが埋まり妥結に向かうのかは不透明です。(NHK)

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