米議会下院 ICC側への制裁法案可決 “逮捕状対抗措置として”

(VOVWORLD) - アメリカ議会下院はICC=国際刑事裁判所が去年、ガザ地区での戦闘をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相などに逮捕状を出したことへの対抗措置として、ICC側に制裁を科す法案を可決しました。
オランダのハーグにあるICCは去年11月、ガザ地区での戦闘をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相などに戦争犯罪や人道に対する犯罪の疑いで逮捕状を出しました。
これへの対抗措置としてアメリカ議会下院は9日、ICC側に制裁を科す法案を賛成多数で可決しました。
法案では、アメリカや同盟国の個人に対するICCの捜査に関わった人物らが資産凍結など制裁の対象になるとしていて、近く、議会上院でも採決が行われる見通しです。
ICCをめぐっては、トランプ次期大統領のもと、ホワイトハウスで安全保障政策を担当する大統領補佐官に起用されるウォルツ氏が去年11月、SNSで「信頼性がない」などと強く批判しています。
トランプ氏も「史上最もイスラエル寄りの大統領」とみずからを呼んでいて、就任後、ICCに対して厳しい態度で臨むことが予想されます。
ICCには、日本やパレスチナ暫定自治政府など125の国や地域が加盟し、所長は日本人の赤根智子氏がつとめています。(NHK)

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