米議会下院 共和党が新たな議長候補決定も直後に撤退 混乱続く
(VOVWORLD) -アメリカ議会下院で議長が不在の異例の事態が続く中、多数派を占める共和党は下院の党ナンバー・スリーの議員を新たな議長候補に決めました。ただ、議員は党内の反対で直後に撤退を余儀なくされたと伝えられ、混乱した状況が続いています。
ケビン・オーウェン・マッカーシーアメリカ下院議員(写真:THX/TTXVN) |
アメリカ議会下院で多数派を占める共和党は今月3日以降、3週間にわたって不在が続く議長の後任選びを急いでいますが、議長候補に決まった議員たちが党内の対立で支持をまとめられず、相次いで撤退しています。
共和党は24日、党内で再び投票を行い、下院の党ナンバー・スリーのエマー院内幹事を3人目の議長候補に決めました。
しかし、アメリカメディアは、エマー氏が党内の反対にあって、議長候補に決まってからわずか数時間後に撤退を余儀なくされたと相次いで報じました。
共和党内ではエマー氏について、保守強硬派の議員などが「党内で最も穏健派の議員だ」などとして議長選出に反対していたほか、党内に強い影響力を持つトランプ前大統領も支持しない考えを表明していました。
エマー氏は反対議員への働きかけを続けましたが、最終的に議長選出に必要な票を獲得できないと判断したものとみられます。
共和党の議長候補が党内の反対で撤退したのはこれで3人目で、混乱した状況が続いています。(NHK)