習主席とトランプ次期大統領が電話会談 “意思疎通で合意”
(VOVWORLD) -アメリカのトランプ次期大統領と中国の習近平国家主席が17日夜、電話で会談し、経済や貿易など両国間の問題について意見を交わしました。
(写真:ロイター) |
中国側の発表では、双方は戦略的な意思疎通の仕組みをつくることで合意したとしていて、習主席としては安定した関係の構築を目指したいという姿勢を示した形です。
中国外務省によりますと、電話会談で習主席は、両国の経済・貿易について「本質はウィンウィンの関係で対立や衝突は選択肢であるべきではない」と述べました。
また、統一を目指す台湾については「中国の国家主権と領土の一体性に関わる問題でアメリカには慎重に対応することを望む」と述べました。
その上で、両国間の重要な問題について話し合うため、戦略的な意思疎通の仕組みをつくることで合意したとしていて、習主席としては通商面や安全保障面などで両国間の対立が懸念される中、安定した関係の構築を目指したいという姿勢を示した形です。
これに対し、トランプ次期大統領は17日、SNSに電話会談について「両国にとって非常に良いものだった。多くの問題について、ともに解決し、ただちに取りかかることを期待している。習主席と私は、世界をより平和で安全なものにするためにできることは何でもする」と投稿しました。
そして、貿易問題やアメリカに流入し社会問題になっている薬物のフェンタニルのほか、中国の企業が親会社の動画共有アプリTikTokなどについて話し合ったことを明らかにしました。(NHK)