(VOVWORLD) -欧州連合(EU)と英国による通商など将来関係を巡る公式協議は28日、ブリュッセルで5日間の予定で始まりました。
双方ともに、合意はなお程遠く、既に締結した離脱協定の実施に関して意見の隔たりは埋まっていないと指摘しました。
双方は非公式な協議を続けてきたが、漁業、公正な競争環境、紛争解決といった問題で対立が解消されていないほか、ジョンソン英政権が今月、離脱協定の一部を無効にする権限が盛り込まれた「国内市場法案」を議会に提出したことを受けて一段と混迷が深まりました。
EU欧州委員会のシェフチョビッチ副委員長は対EU交渉を担当するゴーブ英内閣府担当相(国務相)との協議後、「英国の立場はEUが受け入れられるものからは程遠い」と指摘しました。
国内市場法案が「現在の形で採択された場合、離脱協定と国際法の極めて重大な違反になる」と改めて強調し、10月半ばのゴーブ氏との再協議を前に早期の状況改善を求めました。(ロイター)