ハノイ便りの時間がやってまいりました

ハノイ便りの時間がやってまいりました

音楽

フ:お元気ですか?皆さん、フンです。

ホ:今日は、ホです。フンさん、今日のこの時間は、ハノイのお寺についてご紹介しましょうか?

フ:そうですね。日本の皆さんはご存知のように、ベトナムでは多くの宗教が存在していますが、仏教はベトナム最大の宗教であり、ベトナム人のおよそ8割ていどは仏教徒に分類することができるとみられています。

フ:ベトナムに最初に仏教が伝来したのは2世紀と比較的早く、インド方面から直接伝来したといわれています。このときの仏教は、小乗仏教であったと考えられます

 ホ:他方、ベトナムが中国の一部だった時代の早い時期に、中国からは大乗仏教が伝えられてきました。この時代の仏教の実状を伝える遺物や遺跡はきわめて少ないですが、中国系の大乗仏教はベトナムに()づいて、現在にいたっています。

フ:そうですね。そのため、今、全国の各地に、お寺が数万軒はあるそうです。その中でも、ハノイでは、数百軒ありますよ。例えば、チンコク寺や一柱寺、クァンタン寺などです。それぞれのお寺は、同じ仏教寺ですが、特徴を持っています。

ホ:これらのお寺は日本人観光客を魅了していますね。ハノイで一番古いと言われているお寺は、ブッタブ寺です。このお寺は、(とう)(ふで)のように見えるので筆塔寺(ふでとうでら)(ブッタブ寺)と呼ばれています。この寺をお参りにしますと、塔の上に上げられている旗には、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と漢字で書いてあります。かなり親近感がわいてきますね。

フ:そうですね。ホさん、これから、ボク寺についてごしょうかいしましょうか?

ホ:ハイ、ハノイのボック寺チュアボクはハノイのドンダー地区にあり、またの名をスウフク寺またはテンフクいわゆる天福寺といいます。昔はこの寺はハードン省ホアンロン県クオントゥオン村に属していましたが、現在はハノイ市内の大通りであるタイソン通りに近い場所に位置し、寺の前の大通りはボック寺通りと名がつけられています。

フ:このお寺は1676年、時のレーヒートン王の時代に建てられましたが、その後1789年に寺はそのときの戦火によって、かなりの部分が焼失してしまいました。しかし3年後に寺院の修理職人であったレーディンルオンという人物の手によって修復されたそうですが、今日残る記録によると、その後も何度となく修理を繰り返してきたそうです。

():また(てら)木槌(きづち)のような「(ちょう)」の(かたち)建築様式(けんちくようしき)()てられ、(てら)周囲(しゅうい)には(とう)のある庭園(ていえん)(ぞう)が水浴びをしたとされた湖があったそうです。そして1789年の正月に時のクアンチュン王が戦った際の痕跡(こんせき)がいくつか残っているそうです。

フ:現在寺には古い仏像など貴重なものが数多く残っていて、その中には当時の人々が敬愛の心を持っていたことを証明するものであるといわれ、1846年に作られたとされているクアンチュン王の像が安置されているそうです。

ホ:ボック寺は1964年に歴史遺産として指定されました。この場所はハノイの中心からもそんなに遠くない所なので、ハノイに来られた際に立ち寄られてみてはいかがでしょうか。寺にはまた古い3つの石碑や蓮の花がきれいに咲く池があったりで、見所(みどころ)は結構あります.

フ:けんそうのハノイの中にあって「憩いの場」ですね。では、この辺でティータイムにして、「 タイ湖の夕暮れ」をお届けします。

フ:「タイ湖の夕暮れ」でした。ホさん、お話を続けますが、タンチ県のルイファイ寺についてお話しましょう。このお寺は、レ王朝時代から建設され、およそ400年の歴史を持っています。

ホ:このお寺はベトナム北部地域にあるお寺と同じような建築スタイルを持っています。お寺の中には、仏像が並んでいます。旧暦の一日と満月の15日になりますと、住民たちと周辺の人々はお寺参りをし、自分と家庭の健康、多幸をお祈りします。

現場の肉声 

フ:仏教を発展させるため、タンチ県人民委員会とルイファイ村で生まれた人々は、ルイファイお寺の修復に力を入れていますよ。

ホ:そうですね。ルイファイ寺の修復を行っているチュンソン有限会社のグェン・バン・ダオ社長は次のように語っています

「テープ」

「ルイファイ村で生まれ、成長にした私は同村のルイファイ寺をはじめ、幾つかの遺跡の修復を行っています。住民たちの信頼に応える為、私達は、LUUPHAI寺をそのまま修復するよう頑張りたいと思います」

ホ:ダオさんとルイファイ村の人々の努力で、このお寺は、ハノイ市の文化財になりますね。

フ:そうですね。この修復活動は住民たちの支持をえています。ちゃん・て・¥さんの話しを伺いました

「テープ」

「ハノイ市の遺跡管理委員会と地方の行政府の関心のおかげで、わが村のお寺や神様を祀る神社などが修復されています。私達は、本当に喜んでいます。」

フ:ルイファイ寺の修復活動を通じて、ベトナムでは、宗教活動が尊重されていることがわかりますね。特に、お寺の周辺に住んでいる人々の生活も穏かになっていますよ。

ホ:そうですね。トゥイクエ通りには トゥクェー古いお寺があります。周りは観光とはいっさい関係ない普通の街並みです。

 フ:老人たちは普通、この古い寺に入ることになっており、朝の時間をお茶を飲みながら過ごしています。午後になると、学校から戻った小学生たちがこのお寺に集まり、、民間遊戯をします。お寺は、静かな所ですが、人間の生活の煩わしさを持ち込んではいけませんね。

ホ:そうですね。ハノイを始めベトナム北部は南部と比べると長いです。しかし、予想に反して、北部よりも南部の方が仏寺の数は多いとされています。ハノイやフエでは古くから仏寺が建設されてきたにもかかわらず、いずれも400ヶ所ほどしかないですが、ホーチミン市には900ヶ所をこえる数の寺があるそうです。

フ:それは以外ですね。南部の仏寺が1954年以降多く建てられたのにたいして、北部では1954年以降あらたに建てられた寺がほとんどないです。 南部では20世紀の仏教が大きく発展しました。サイゴン(ホーチミン市)の仏寺の数は、1954年には227ヶ所でしたが、ベトナム戦争の後はが909ヶ所に増えていました

 ホ:そうですね。現在ホーチミン市にある仏寺の3分の2は、1954年以降に建てられたものなのです。20世紀後半に、これほど仏教が発展した地域は、世界的にも珍しいかもしれません。

フ:そうですね。日本の皆さん、ベトナムの仏教の文化をさらに理解させるため、必ず、一回ベトナムのお寺参りに行ってみましょうか。ではここで、歌一曲をお聞きいただき、今日のハノイ便りを終わりにしましょう・

ホ:リスナーの皆さん、今日のこの時間はハノイのお寺についてご紹介しました。それでは、今日のこの時間はこれで終わります。又、来週お会いしましょう。ご機嫌よう              

こちらはベトナムの声放送局です

それでは、今日のこの時間は終わります

リスナーの皆さん、さようなら。

 

ご感想

他の情報