新型コロナ禍に開催されている春祭り

(VOVWORLD) -各地方は参拝客が新型コロナウイルスの感染から守るため、様々な措置をとっています。

一年の始まりに参拝に行き、一年の平安と幸運、繁栄を祈るのはベトナム民族の昔からのよき伝統です。しかし、新型コロナウイルス感染症が蔓延している背景の中で、例年のように、お寺や神社に行くことができませんでした。そのため、各地方は参拝客が新型コロナウイルスの感染から守るため、様々な措置をとっています。

現在、ベトナムでの新型コロナウイルス感染症は基本的に制圧されているため、多くのお寺や神社は再開されています。しかし、いつコロナが再発するかもしれないことを危惧して、全国にある各寺院や神社などの宗教施設は参拝客に対し、保健省の新型コロナ予防規制を順守するように案内しています。

新型コロナ禍に開催されている春祭り - ảnh 1文廟で観光客の体温を測る(写真:laodong.com.vn)

各宗教施設は事業活動を行う際、その規模を縮小したり、参拝人数を少グループに分けて展開しています。また、宗教活動が行われる場所で、新型コロナ予防規制を順守するための検査所が設置されます。

ハノイにあるタンロン城跡の入り口には、自動検温器や消毒器が設置されています。タンロン城跡遺産保存センターのガイド担当課のグエン・テイ・イエン課長は次のように語りました。

(テープ)

「私たちはタンロン城跡の入り口で、自動検温器や消毒器を設置しています。特に、観光客に対し、マスクを着用するよう留意します。人数が多い観光グループに対し、少グループに分けて、安全な距離を確保しています。」

ハノイにある他の歴史遺跡と同じように、ベトナム最初の大学とされている文廟が新型コロナ予防のため、長い間、観光客を受け入れていませんでしたが、3月初めから再開しました。文廟を訪れた中部クアンナム省の観光客ブー・クアン・タムさんは「文廟の入り口で新型コロナ予防措置が取られることを見て、安心している」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「文廟を訪れる前に、消毒をしたり、医療申告をしたりしました。また、常に、マスクを着用しなければなりません。」

ハノイ郊外ミドック県フォンソン村にあるフォン寺祭りがベトナムで最も大規模な祭りとされています。毎年の旧暦1月6日に、フォン寺祭りが始まりますが、今年、新型コロナウイルスの蔓延により、旧暦の2月1日にあたる3月13日になって、始めて再開しました。フォン寺の遺跡管理委員会は参拝客に対し、マスクを着用したり、消毒をしたり、電子医療申告をしたりするよう要請しています。すべての参拝客はこうした予防措置を支持しています。フォン寺の参拝客の一人であるチャン・フイ・バンさんは次のように語りました。

(テープ)

「旧暦2月1日に、フォン寺が再開することを知り、嬉しかったです。フォン寺への参拝に行きますが、新型コロナ予防規制を順守しなければなりません。予防対策を油断すると、危ないですね」

新型コロナ禍に開催されている春祭り - ảnh 2フォン寺の参拝客の医療検査所(写真:baotintuc.vn)

毎年、春がやってくるとベトナム全国各地で様々な祭りが行われます。例えば、北部フート省におけるフン王神社の祭り、ハノイ市のコーロア祭り、フードン祭り、バクニン省のドンキー祭り、リム祭り、ハイズオン省のキエップバク神社祭り、東北部クアンニン省のクアオン神社祭りなどです。

しかし、今年、多くの祭りが中止、または、祭りの規模を縮小しています。東北部クアンニン省カムフア市にあるクアオン神社祭り組織委員会は新型コロナ予防対策をとっているから、参拝客が安心して参拝しています。クアオン神社に参拝に来た観光客レ・マイン・ソンさんは次のように語りました。

(テープ)

「クアオン神社に来る参拝客はかなり多いですが、治安秩序の確保や消毒や医療申告など新型コロナ予防対策がきちんと実施されているので、安心しています。」

多くの地方は参拝客の健康と安全を第一にしていることを主張して、今年の春祭りの開催や参拝客を受け入れる活動を中止しています。

また、新型コロナウイルス感染者が出ない地方でも、地元での感染の危機を最大限に制限するため、祭りの開催を中止したり、開催した場合、その規模を縮小しています。このような対策により、今年の春祭りは参拝客の安全を確保しながら、文明的に開催されていると言えることでしょう。

以上、新型コロナ禍に開催されている春祭りについてお伝えしました。では、今日のハノイ便りはこのへんで失礼します。

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