特に困難な地域に住む少数民族の生徒のためのこの学校は、ザライ省教育部門のハイライトの一つとなっています。学校には 20 人の教師と 150 人の生徒がおり、中学6年生から9年生のそれぞれ1つのクラスに分かれています。学校にはかなり充実した設備が整っています。学校の敷地は広く、綺麗な寮、スポーツエリア、図書館などが整備されています。

グエン・チョン・ビン校長は次のように明らかにしました。

（テープ）

「この学校の生徒は、主にジュライ族とバナ族を含む 6 つの民族の出身です。学生の生活環境や学習環境はとても良いです。午前中には通常の授業、午後には補習授業を受け、夕方には宿題などをします。新入生は、教科書や、制服、毛布、蚊帳などの必需品や身の回り品を提供されます。学校は毎週土曜日の夜に、生徒にライフスキルなどの普及、教育を行います。さらに、編み物、刺繍、裁縫なども教えます」

学校では、栄養素を増やし、生徒の好みを改めるために、木曜日と日曜日の昼食に料理を変更します。生徒は、ライフスキルや社会的行動を教われたことにより、相手にとって正しいマナーを身につけるようになっています。

9年生のロー・チャム・トラさんは次のように述べています。

（テープ）

「学校での学習、生活状況はたいへん便利なものです。学校には充実した教育設備と実践的演習のための設備が整っています。それぞれのクラスにもスマート TV が設置され、とても役に立っています。施設も充実しており、健康増進を目的としたスポーツが可能です」

24年間にわたり、この学校で働いているドー・ティ・フオン教師は現在7年生クラスを担任しています。フォン教師は次のように語っています。

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「新入生の６年生は、学校での生活に詳しくないので、教師は彼らに自立した生活などを案内してきました。私たちの教師は生徒たちにとって第二の母親のような存在で、隅々まで気を配ってくれます。多くの生徒が少数民族出身者であるため、教師は生徒が解りやすいように、より具体的かつ細心の注意を払って教えなければなりません」

 学校の指導部は生徒たちの精神的な生活を注視しています。生徒の精神生活に関しては学校も重視しています。同校の図書館は教育訓練省の基準を満たしています。

図書館の担当者であるブー・ティ・トゥ・フオン教師は次のように述べています。

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「図書館には、さまざまな分野に関する書籍や、資料、新聞、雑誌などがあります。そのほか、宿題をサポートするための参考書、高度な数学、文学の問題に関わる教科書、毎年の試験問題もありますよ」

生徒たちは勉強に加えて、少数民族特有の体育やスポーツ、舞踊などを学んでいます。地元で、文化イベントが開催されるたびに、学校の文芸チームもこのイベントに招待されます。毎週土曜日の午後、生徒たちは、ドラとゴングの演奏や伝統舞踊の勉強と練習コースに参加します。        

9年生であるアジャックさんは次のように述べています。

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「私たちは、ドラとゴング演奏と伝統舞踊のアーチストから教わりました。現在、私たちの男性生徒はドラとゴングの演奏方法を身につけるようになり、女性の友達は伝統舞踊を知っています。こうした活動を通じて、私たちは自らの民族のアイデンティティを理解できるようになる一方、その伝統文化の維持と発展に貢献したいと認識しています」

ザライ省チュパ県少数民族出身の生徒を対象とした全寮制中学校は、国家基準を満たした学校として認定されています。これまでに、多くの生徒は卒業後に、地元の社会経済開発に貢献してきました。