(VOVWORLD) -現在の国家図書館の前身となるインドシナ中央図書館は、1917年11月29日に、ハノイ市内の中心地のホアンキエム区チャン・ティ通り31番地で開館されました。国家図書館は100年余りにわたって、国の文化、社会、科学の発展に大きく貢献してきました。
2012年12月5日に、国家図書館は世界電子図書館のメンバーになりました。 キエウ・トゥイ・ガー館長は、次のように語っています。
(テープ)
「現在、国家図書館は、250万点あまりの資料を所蔵しています。特に、同図書館に所蔵されている漢字とチュノムを混合したハンノム文書や、1922年以降これまで発行された出版物などの貴重な資料はデジタル化されました。今後も、子供を始めとする読者の要求に対応するために、多くの新たなサービスを拡大してゆく計画です。」
図書館に所蔵されている漢字とチュノムを混合したハンノム文書 |
統計によりますと、国家図書館は毎日およそ2000人の来館者を迎えています。また、現在、同図書館は、資料のデジタル化を実現し、電子図書館を発展させつつあります。
ハノイ市に住む利用者の話です。
(テープ)
「国家図書館は、豊富な資料や現物、及び数万冊の書籍、中でも多くの貴重な資料を擁しています。ですから、この図書館は生徒、学生、研究者、歴史学者などあらゆる利用者の要求に対応できます。かつて学生時代に、私は、大学卒業論文を書くために、よく図書館に通っていましたよ。」
2002年に国家図書館は「本の祭りと読書文化」というイベントを開始し、現在でも続いています。その一方で、国家図書館は、世界32カ国の図書館、研究院、情報センターと協力関係を結んでいます。別の利用者の話です。
(テープ)
「国家図書館は多くの利用者に奉仕する傍ら、文化や観光、歴史などに関する展示会、会議、シンポジウムを頻繁に開催しています。それだけではなく、美しい建築様式に恵まれるので、国家図書館は国内外の観光客の魅力的な訪問先の一つともなっています。」
創立100年余りになるベトナム国家図書館は、貴重な書籍の収集、貴重な知識源の普及の場として努力しており、ベトナム最大の図書館として鎮座しています。