癌患者の子どもと向き合う「ハッピークラス」

(VOVWORLD) -ハノイ市内の癌病院タンチエウ分院は、去る6月初頭に、「ハッピークラス」を開設したばかりです。このクラスの生徒は、ガン患者の子どもたちです。クラスは、開設されたばかりですが、子どもたちに病気の痛みを乗り越えるための原動力をもたらすだけでなく、子どもたちの両親にも励ましをあたえています。
癌患者の子どもと向き合う「ハッピークラス」 - ảnh 1

病院の三階にある「ハッピークラス」を見ると、癌で苦しんでいる子どもたちの喜びが伝わるでしょう。教室の中では、教師の下で、子どもたちは、絵を描いたり、歌を歌ったり、文字の読み書きを勉強が出来ます。これは単純なようですが、癌患者の子どもたちにとって、まるで夢のようです。

癌患者の子どもと向き合う「ハッピークラス」 - ảnh 2

ホアン・バン・ミン君8歳は、点滴を受けた後、疲れた顔をしていましたが、頑張ってこのクラスに参加しています。

ミン君の父ホアン・バン・ビンさんは、息子の痛みを見て、とても悲しんでいたのですが、息子がクラスに参加して、友だちと遊んでいるところを見る度に、その寂しさが緩和させれたようです。

ビンさんの話です。

        (テープ)

「息子はこのクラスに参加することが好きなようです。かつて息子は、化学療法で治療を受けていたので、いつも体が疲れました。しかし、この頃、友だちと一緒に勉強したり、遊んだりして、精神的にリラックスしたのか食欲が出ています。病院の医療スタッフと『ハッピークラス』に感謝したいですよ。」

「ハッピークラス」は、3歳∼5歳と6歳~10歳向けの2つの教室を含め、毎週火曜日から金曜日の午後に開かれています。これらの教室で、トゥエドック小中学校、クケー幼稚園の教師や、ミントゥエ慈善グループのメンバーたちが、絵画、音楽を教えたり、物語を読んだりしています。

クケー幼稚園の教師レ・クン・チャンさんは次のように明らかにしました。      

(テープ)

「生徒たちは、それぞれの境遇、病状、願望が違います。そこで、私たちは、生徒を直接話し合って、その子の好きなものや考え方を知った上で、子どもにやる気が出る教え方を選びます。」

癌病院のソーシャルワーク室のグエン・バ・ティン室長は「病院の医療スタッフと慈善グループは、診療治療を受けた後、患者の子どもたちに対し、娯楽活動や学習に参加することで、その病気の痛みを解消して頂けるよう期待している」と明らかにしました。

(テープ)

「患者の子どもたちが、『ハッピークラス』に参加したがっていることに私たちはとても嬉しいです。このクラスは、癌患者の子どもを効果的に治療することに貢献したいのです。これは、それらの子どもとその家族に対する医療スタッフ、教師、慈善グループの感情の表われですよ。」

「ハッピークラス」は、癌患者の子どもに喜びと幸せのタネをまき、彼らの夢をかなえています。


 

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