(VOVWORLD) -貧困解消に寄与する最も効果的な措置の一つは、社会政策銀行からの融資です。
ムオンアン県は北部ディエンビエン省の貧しい地方の一つです。毎年、現地住民は国家からの補助政策を優先的に受けています。貧困解消に寄与する最も効果的な措置の一つは、社会政策銀行からの融資です。社会政策銀行は貧困者を融資対象とする政策金融機関です。
鴨の飼育でも生計を立てるフィさん |
ナゼン村落に住むフィさん一家は、15年前に、同地域の最も貧しい家庭でした。農作業や畜産など、どんなに一生懸命に働いても、7人家族の生活費を賄うことができませんでした。2003年末に、社会政策銀行からの1千万ドン、約4万7千円程の融資を得て、コーヒー栽培と畜産の拡大に活用しました。栽培と畜産が順調になったお陰で、フィさん一家は、年収3億ドン、約140万円に上り、困難な生活から脱出することが出来ました。
フィさんの話です。
(テープ)
「社会政策銀行の融資を受けて、我が家はコーヒー栽培をして成功しました。現在、コーヒーの他に、バナナや、マンゴー、オレンジ、ザボンなどの果樹の栽培を拡大しています。」
一方、社会政策銀行は、貧困世帯だけでなく、ムオンアン県に住む青年たちのスタートアップにも融資を行っています。
ブンラオ村青年同盟のロ・バン・グオン書記は次のように語っています。
(テープ)
「青年同盟は社会政策銀行と連携して、青年たちの生産活動に資金を提供します。現時点で、青年同盟のメンバー420人が社会政策銀行の融資を受けています。彼らは、その資金で、畜産や栽培、経営などを行っています。その結果、現地での貧困率は低下しつつあります。」
ムオンアン県の社会政策銀行は、年平均 約3000戸の貧困世帯などに融資を行っています。地方行政府の評価によりますと、社会政策銀行の融資は現地における経済発展、貧困解消、及び社会福祉に大きく寄与したということです。
ムオンアン県人民委員会のグエン・ヒュウ・ヒエップ副委員長は「現在、同県では、貧困世帯の割合は、わずか41%に留まっており、3年前と比べると10%あまり低下した。同県は、毎年、その貧困率を5%~6%に低下させる目標を設定した。」と明らかにし、次のように語っています。
(テープ)
「現地住民は、社会政策銀行から受けた融資を効果的に活用してきました。従って、多くの世帯が、持続的に経済を発展させられるようになりました。私たちは、持続的な貧困解消を目指して、取り組んでいます。」
社会政策銀行の融資のお陰で、ムオンアン県の住民の生活は絶え間なく改善されています。これらは、持続可能な貧困解消の目標達成に寄与しています。