2019年の輸出活動

(VOVWORLD) - 2019年、アメリカと中国の貿易摩擦や、保護主義の台頭、世界の政治不安定、武力衝突、各国との競争激化にもかかわらず、ベトナムの輸出は成長し、国の発展事業に貢献し続けています。

世界銀行が12月17日に発表した報告書によりますと、今年のベトナムの輸出額は8%増加し、世界の平均増加率より4倍高くなっているということです。その増加率は、ベトナム国会が出した目標値に相当しています。

世界経済状況が複雑に推移し、世界の貿易投資活動が減速し、保護主義が台頭している中、その成果はエコノミストらの好評を受けています。特に、輸出額が2630億ドルに、そして、貿易黒字が90億ドルに達する見通しであることは望ましい成果とみられています。これらの成果は、国の経済社会発展事業に貢献していると評されています。

ド・タン・ハイ商工次官は次のように語りました。

(テープ)

「貿易バランスの維持は、外貨準備高や、市場の安定化、為替相場の安定に役立ちます。特に、貿易黒字は、輸出が成長し、雇用創出などに貢献すること示すものです。」

また、国内企業の輸出額の成長率は18%を超え、外資系セクターより4倍高いとなっています。国内企業の輸出額は輸出総額の30%を占めていますが、エコノミストらによりますと、これは、国内企業の成長を示す有意義なものとしています。これに関し、商工省の専門家であるファム・タト・タン博士は次のように語りました。

(テープ)

「国内企業は迅速に発展しています。これまで、外資系セクターの成長速度は国内企業より高かったですが、今年、国内企業の成長率はそれを上回っています。これは、ベトナムの内力を示すものです。ベトナム企業は新しい時代の要求に答えるようになっているといえます。」

エコノミストらは、「2019年の輸出の成長は、行政手続きの簡素化や、経済体制の改革などによるものである」と分析している一方、「世界経済情勢が複雑に推移している中で、輸出の成長を維持するため、複数の措置をとる必要がある」と指摘しています。先ほどのファム・タト・タン博士は次のように語りました。

(テープ)

「今後も、米中貿易摩擦の推移は予測できません。また、日本と韓国の貿易問題もあります。こうした中、状況の予測・分析能力を高める必要があります。そのほか、模造品問題にも注視しなければなりません。」

2019年に収めている成果や、各企業の努力、当局者の正しい政策と補助措置などにより、今後も輸出活動がさらに発展し、国の発展事業に貢献していくと期待されています。

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