サオクエ賞2021 デジタル転換に弾みをつける

(VOVWORLD) - 先ごろ、ハノイで、VINASA=ベトナムソフトウエア・情報技術サービス協会は、2021年の代表的なソフトウエアと情報技術の製品やサービスを対象とする日本語で星の名前にある圭宿を意味する「サオクエ(Sao Khue)賞」の授与式を行ないました。
今年は、過去最高となる300の応募がありましたが、180のソフトウエア関連の製品と情報技術関連のサービスが授与されました。この賞は収益・成長、技術、インベンション、社会的影響力、効果などを評価基準としています。

2003年に始まったこの賞は、ベトナムの情報技術分野における最も威力のある賞であり、これまで1270点の製品が受賞しています。

サオクエ賞2021 デジタル転換に弾みをつける - ảnh 1ファン・タム副大臣

デジタル・ソリューションの推進、デジタル生態系の開発を目指し、サオクエ賞2021には「デジタル転換を支えるプラットフォーム」が初めて応募しました。特に2021年は下位中所得国から抜け出すための5ヵ年計画と上位中所得国へと発展するための10か年戦略、2045年国家ビジョンの実施、国家デジタル転換がスタートする年であることから、サオクエ賞2021を授与された製品はデジタル転換の推進に拍車をかけると期待されています。情報通信省のファン・タム副大臣は次のように語りました。

(テープ)            

「新型コロナウイルス感染症の大流行により困難や試練が山積している背景の中でもVINASAが『サオクエ賞2021』の授与式を成功裏に行ったことを高く評価します。また、党、国家、情報通信省の路線に従って、組織委員会は第4次産業革命に関する指標を導入し、デジタル転換に関する製品を授賞項目に追加しました。情報技術分野でのこうした威力のある賞は社会のあらゆるリソースを戦略的な目標の実施に動員することに貢献すると思います。受賞した作品やソリューションは企業や組織などで幅広く活用され、ベトナムの国際参入と経済発展に突破口を開くでしょう。」

今年の応募作品は昨年と比べおよそ60%増加したことを見て、ベトナムのデジタル・コミュニティは「メイクinベトナム」という行動スローガンに従って進められているデジタル転換事業で核心的な役割を果たしていることが分かります。情報通信省・情報技術局のグエン・タイン・トゥエン副局長は次のように語りました。

(テープ)

「今年、応募作品が遥かに増え、種類は豊かです。特に多くの企業が医療をはじめとするベトナムの差し迫った問題に応える情報技術の製品を応募したということです。また、娯楽や慈善などの新たな分野に関する情報技術の製品の応募もありました。これらを通じてVINASAは『メイクinベトナム』というスローガンに応える運動を繰り広げています。」

サオクエ賞を授与されたトップテンの製品とサービスやデジタル・ソリューション、デジタル転換を支えるプラットフォーム、デジタル・スタートアップ・ソリューションなどに関する受賞製品はVINASAの支援により、情報技術企業と迅速に結合され、サオクエ生態系の構築に活用されたうえで、ベトナムの国家デジタル転換の加速に貢献するとしています。VINASA創設評議会のチュオン・ザ・ビン議長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「18年前に、初めてサオクエ賞の授与式が行われましたが、今年、180点の製品に賞を授与しました。この18年間、情報技術分野は飛躍的な発展を遂げ、GDP=国内総生産の14・3%を占め、成長率は37%となっています。また、我が分野の労働生産性は7.6倍増となりました。今日、デジタル転換に入って、多くの試練に直面する一方、大きなチャンスに恵まれています。」

「メイクinベトナム」という情報技術プラットフォームに基づき、各分野、部門でのデジタル転換を加速させるため、国家管理機関は適切な政策、戦略の作成に尽力しています。年内に情報通信省は政府にデジタル・インフラの開発や郵政分野のデジタル化戦略、デジタル技術企業の発展、デジタル政府の構築、デジタル経済社会の発展、サイバーセキュリティ、報道分野のデジタル化などに関する複数の戦略を提出する計画があります。

 

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