現段階では経済の再構築がベトナム政府の最優先課題とみられています。経済再構築は投資再構築や、金融市場再構築、国営企業再構築の3つの分野があります。今日のこの時間は国営企業の再構築についてお話します。
ベトナム政府はこの10年連続して国営企業の再構築を実施してきました。その結果、赤字経営の国営企業の割合が60%から20%に削減されました。また、国営企業の数も1991年の1万2000社から2011年に1500社に大幅減少しました。
しかし、問題点はまだ沢山あると指摘されています。計画投資省によりますと、国営企業は全社会の巨額の資本と大きな労働力を占めているものの、GDP国内総生産の27%ないし28%しか占めていません。
また、多くの国営企業は金融や、不動産などに経営範囲を拡大させていますが、これらの分野はリスクが高いということです。このため、国営企業再構築は引き続き差し迫った問題としてみられています。
グエンミンフォン博士は次のような見解を示しています(テープPHONG)
「経済の再構築プロセスはオープンなプロセスですが、今年に、生産部門に集中する必要があると思います。そのなかでも、企業再構築を促進しなければなりません。その後、大手グループの再構築を進めます。大手グループに関しては、活動範囲を縮小する必要があります」
フォン博士はこのように語りました

昨年12月9日に開かれた国営経済グループに関する会議で、政府とエコノミストらは「国営企業の再構築は国営企業をなくすことではなく、効果的な新システムを作るためだ」という点で一致しました。会議で、ズン首相は次のように語りました (テープ)
「国家が委託する任務を全うすることができる強いグループを建設すべきです。又、マクロ経済の安定の維持にも寄与できるものでなければなりません。これを念頭に入れ、政府は12の大手グループの再構築に力を入れていきます」
ズン首相はこのように語りました。
さらに、2011年の12月の政府月例会議でも、ズン首相はこの問題に再び言及し、次のように語りました(テープ)
「まず、国営企業のあるべき分野を確定しなければなりません。その後、株式化を行います。第2は経営範囲を縮小することです。第3は赤字経営の企業に対し、断固たる措置をとります」
ズン首相はこのように語りました
政府は国営企業再構築に関する具体的なロードマップを立案中です。これらの努力により、国営企業は活動効果を向上させ、国の発展事業において機関車としての役割をより立派に果たせるようになることが期待されています。