ベトナムデジタル企業共同体の望み

(VOVWORLD) - 去る9月22日、ハノイで、VINASA=ベトナムソフトウエア・IT情報技術サービス協会は2023年のベトナムデジタル企業のトップ10を発表しました。
10年前始まったこのプログラムはベトナムデジタル企業の急速な発展を示すものです。そして、顕彰される企業はデジタル企業共同体に原動力を作り出すものであると評価されています。

VINASAのデータによりますと、現在、ベトナムデジタル企業の数は7万社、その社員の数は30万人を超えています。2022年におけるIT部門の年商は1480億ドルに達し、10年前の2012年と比べ、4倍に増加しました。

国の経済状況が複雑に推移しているにもかかわらず、デジタル企業は高い成長率を維持しています。特に、Viettel Cyber Security社と FPT Smart Cloud社の成長率は100%、ITSOL社は90%、One Mount は80%に達しています。また、MOR Software社とSavvycom社の輸出額は100%、CMC Global社は70%増加しているということです。現在、多くの企業は半導体チップ、ジェネラティブAI、ブロックチェーンなどの新製品開発に力を入れているということです。

ベトナムデジタル企業共同体の望み - ảnh 1トゥ・ザン氏    写真提供:VINASA

VINASAのグエン・ティ・トゥ・ザン副会長兼理事長は、「デジタル企業トップ10選定・顕彰プログラムは9回にわたり行なわれ、IT部門とデジタル部門の急速な発展を示し、企業の情熱を燃え上がらせるものとなっている」とし、次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムデジタル企業開発事業において、我々は政府と一緒に歩んでいます。これを通じて、潜在力のある企業、良い製品、強い技術などを発見することを目論んでいます」

今年、デジタル企業トップ10に選ばれた企業は多大な業績を上げています。Viettel Solutions社は36か所のIOC=インテリジェントオペレーションセンターを建設したほか、32地方のDX=デジタルトランスフォーメーションプロジェクトを展開しています。一方、OneMount社は10万軒の雑貨店のDXを進めています。他方、VNPT社や、MobiFone社は農業デジタル化プロジェクト、FPT社は半導体チップ研究開発プロジェクトを実施しています。特に、10年前に起業したRikkeisoft社は年平均成長率が180%に達しているとしています。同社の幹部ブイ・スアン・ソン氏の話です。

(テープ)

「ベトナムデジタル企業は政府から大きな支援を受けています。IT分野の人材は豊富であり、よく育成されています。こうした中、IT分野の賞は企業に原動力を生み出す意義深いものです」

ベトナムデジタル企業共同体の望み - ảnh 2コア社長   写真提供:vietnamnet.vn

一方、FPT社のグエン・バン・コア社長は、「デジタル企業は発展の余地が大きい」と強調するとともに、「FPTはメイク・イン・ベトナム技術の研究・開発に注力している」と明らかにしました。コア氏は次のように述べています。

(テープ)

「ベトナムは、企業が国の開発事業に貢献するための多くのチャンスに恵まれる時期に入っています。どのように貢献するか、どのように行動するかという質問についてですが、デジタル企業共同体が必要とされると思います。FPT社はIT業界の先頭に立つ企業として、デジタル企業共同体と一緒に歩む用意があります」

優良デジタル企業は共同体にインスピレーションを与えています。また、「デジタル政府・デジタル経済・デジタル社会を開発しながら、国の工業化・近代化事業を促進していく」という二重の任務を目指す国家デジタルトランスフォーメーションプログラムに積極的な貢献をしています。

ご感想

他の情報