先ごろ、ハノイで、3年間にわたて行われてきた「ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう」という運動の実施状況を総括する会議が行われました。会議では、ベトナムの消費者は日を追って、国内製品を愛用するようになり、国内生産と消費の促進に寄与してきたとの意見が相次ぎました。
3年前に、「ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう」という運動が開始されて以来、ベトナムの消費者はこの運動の意義と目標への認識を向上させた上で、輸入品の代わりに国内製品を購入するようになりました。また、この数年は国内生産の高品質の製品を愛用する消費者が増えており、現在は70%以上を超えています。コンシューマーニューロサイエンス分析・ニールセン社の研究によりますと、2011年、ホーチミン市の9割が、また、ハノイの83%の消費者がベトナム製品を愛好し、他の地方の80%の消費者はベトナムの繊維製品や履物を愛用しています。これらをみると、「ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう」という運動が国内生産と消費の促進、需給規模の拡大、輸出市場の開拓、輸入の軽減にプラスの影響を与えてきたことが分かります。今年1月から10月までの小売部門とサービス部門の収益を合わせると2兆ベトナムドンに達し、昨年同期と比べて17%増となっています。先ほどの「ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう」という運動の実施状況を総括する会議で、ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のフインダム議長は次のように語りました。(テープ)
「『ベトナム人は率先してベトナム製品を使おう』という運動は重要な意義があり、国内の生産と消費への認識向上やベトナム製品と商標の競争力向上に寄与しています。経済が困難な状況に陥っている現在、運動の実施は経済発展を目指す重要な措置となっています。」
ダム議長はこのように語りました。
ベトナム製品販売店の増加につれ、高品質の製品生産企業も増えています。多くの企業は農村や僻地に製品の輸送と販売に励んでいます。また、各スーパーで販売されている国内製品の割合は8割ないし9割を占めています。この会議でホアン・チュン・ハイ副首相は次のように述べています。(テープ)
「この運動の目的は愛国心を高め、ベトナム人の消費文化をつくり、また、競争力が高く、国内需要と輸出の要求に応えられる高品質の製品の生産を促進することにあります。この目的は簡単そうにみえますが、国際社会への参入が進められている背景の中で戦略的な意義を持っています。各企業はこの運動に積極的に参加しています。企業は運動の核となる一方で、運動は企業の発展チャンスとなっています。」 ハイ副首相はこのように述べました。
なお、この運動は2015年をめどに、国内製品を優先的に使用する消費者が80%、また、ベトナム製品販売店を設けられる農村、山岳地帯、僻地の村が90%に達するという目標を掲げています。こうした目標は消費に梃を入れると同時に、販売の促進や在庫処分などに寄与すると期待されています。