(VOVWORLD) - ホアビン省は北部山岳地帯にあり、壮大な山々、洞窟、多様な自然保護区、多種多様な動植物に恵まれています。また、地元のタイ族、テイ族、モン族、ザオ族などの少数民族はユニークな文化的アイデンティティを保存しているので、観光開発に適しています。
これを踏まえ、ホアビン省は2021年~2025年期の観光・サービス開発計画を展開し、観光業の現代化と専門特化を目指しています。
この10年間あまり、ホアビン省、ダバック県、ヒエンルオン村に住むディン・ヌウ・フエさんはホームスティサービスを提供しており、国内外の観光客を受け入れています。地方行政府から低金利融資を受け、フエさんの家族は家屋を改修したり、さらなる部屋を立てたりしてきまました。
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「週末に観光客を受け入れています。月収はおよそ3千万ドンから4千万ドン(およそ17万円から22万円)となっています。コミュニティ・ベースド・ツーリズムを行う前と比べ、収入は遥かに高くなっています」
タオさんのホームスティモデル |
フエさんを真似して、ヒエンルオン村の多くの世帯はコミュニティ・ベースド・ツーリズムを運営し、観光客を受け入れています。このモデルを営んでいるルオン・ティ・タオさんは次のように語りました。
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「この活動をはじめた時、オーストラリアの非政府組織によるコミュニティ・ツーリズム開発プロジェクトからおよそ4千ドルの融資やコミュニティ・ツーリズムに関する研修を受けました。家の装飾や調理方法、観光開発などを教わりました」
現在、ホアビン省では単一モデルから、ダバク県やマイチャウ県、タンラック県などのムオン族、モン族の十数村にコミュニティ・ツーリズム・モデルが導入され、多くの観光客を引き付けています。特筆すべきはコミュニティ・ツーリズムの発展につれ、森林保護・開発活動が軌道に乗っています。森林再生面積が急増し、観光発展と環境保護に前向きな貢献をしています。ダバク県、ヒエンルオン村祖国戦線委員会のディン・バン・クォク副委員長は次のように語りました。
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「この観光モデルが導入されてから、住民の生活水準が向上し、環境保護への認識が高まっています。我が村は新農村建設に関する目標を達成しました。道路の清掃や廃棄物の処理が厳格に行われています」
ホアビン湖での魚養殖 |
ホアビン湖国立観光区開発計画が2016年、首相により採択され、地域全体の観光開発の包括的な方向性が打ち出されました。これまで、エコツーリズム、療養旅行、スポーツツーリズム、文化観光、宗教ツーリズムの開発の傍ら、ホアビン省は水産物の養殖を促進しながら、湖の水環境と景観の保全に力を入れ、観光発展の促進を目指しています。ホアビン省水産支局のルオン・タイン・ハイ支局長は次のように明らかにしました。
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「ホアビン省人民委員会は農業農村開発局、および我が支局に魚の養殖と観光開発を組み合わせる計画の作成を委託しました。これに基づき、住民や観光客は養殖モデルを見学し、湖から取られる魚でできた料理を味わうことができます」
現在、ホアビン省は交通インフラ整備に注力し、持続可能な観光開発と国際統合の促進を目指し、一流の投資家の誘致に取り組んでいます。ホアビン省文化スポーツ観光局のブイ・スアン・チュオン副局長は次のように語りました。
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「今後、私たちはエコツーリズムやコミュニティ・ツーリズム、スポーツツーリズム、文化観光など、多様な観光形態の開発に力を入れていく方針です。一方で、少数民族の従来からのスポーツ試合を拡大するとともに、自転車レース、地域と国際レベルのゴルフ選手権、パラグライダーなどを行い、地元の観光商品の競争力を向上させることが狙いです」
持続可能な開発計画が効果的に展開されてきた結果、今年上半期、ホアビン省を訪れた観光客数は延べ260万人に達し、昨年同期と比べ、9.9%増となりました。その中で、外国人観光客は延べ26万人に達しています。同省は2025年まで、延べ490万人の観光客を受け入れるという目標を設定しました。また、2030年までに地元を訪れる観光客数を延べ730万人に引き上げ、観光業を地元の重要経済分野に発展させるという目標が掲げられています。