リーソン(LySon)島
中部クアン・ガイ(QuangNgai)省リーソン(LySon)島の住民は以前から漁獲で生計で立てています。
(船着き場の肉声)
グェン・バン・コイさんは約100馬力の船に食品、飲料水、薬、調味料、塩、氷などを乗せて沖へ出るための物を準備しています。彼は20年間にわたって、沖へ出ているため、漁獲の大変さについてよく理解しています。コイさんは次のように語っています。(テープ)
「漁獲は本当に大変な仕事です。食べるときにも、寝るときにも、仕事をするときにも大変です。でも、魚を一杯獲れると、お喜ぶでしょう。この仕事は父親から受け継いたたので、辞めることは出来ません。」
このように語ったコイさんは「漁獲は経験を積むことが必要。経験がなければ、漁獲が出来にくい」と明らかにし、次のように語っています。(テープ)
「私は、先輩からの経験に学びました。当時は方角を知るために、方位磁石しかなかったです。また、当時の漁船も現在と比べるととても小さかったです。ホアンサー群島は昔からリーソン住民の漁場です。」
コイさんはこのように語りました。
リーソン島に住む漁民にとって漁業は先祖代々の伝統的な職業となっています。15年あまりにわたって、漁業をしてきたグェン・コク・カインさん33歳は次のように語っています。(テープ)
「私は15歳のころから、父と一緒に沖へ出ました。今年50歳の父は現在でも漁業に出ています。」
このように語ったカインさんは、漁業は大変な仕事だけれども、楽しさもあります。それは、大波を乗り越えたとき、または、魚の群れを見つけたときです。それに、漁獲途中の休憩に、皆が集まって、酒を飲みながら話をすることです。こうした時間は、どんな困難や苦しみも軽くなる気分です。20年の漁獲経験を持つブイ・バン・トクさんは次のように語っています。(テープ)
「漁獲の間に、荒波が発生した時でも、妻や子がいる故郷とリーソンを思い出します。普通、沖へ出る期間は15日から20日ぐらいです。でも、この期間が過ぎても、戻らなかったら、事故に遭ってるはずです。」
トクさんはこのように語りました。
様々な困難にであっても、トクさんを初めリーソン島の漁師にとって、漁業は彼らの生活となっています。
(船着き場の肉声)
現在、リーソン島では、20馬力以上の漁船は420隻あります。そのうちの半分の90馬力の漁船は、ホアン・サ、チョオン・サの両群島、及びバクボ湾の漁場で漁獲に参加しています。年初以来、リーソン島の漁民は昨年同期と比べ 15%増に当たる2万6千トンの水揚げがありました。これにより、漁獲の平均収入は一ヶ月にして5百万ドンないし7百万ドン(約2万円から3万5千円)程度となっています。
現在、リーソン島の漁民達はグループに分かれて、漁獲をしています。大勢の人々の共同漁獲は、漁師の安心感につながることでしょう。