ベトナム教育養成省は今年6月1日から9月30日にかけて、学校内における麻薬防止活動を集中的に行っています。
麻薬のない学校
現在、世界で暮らすおよそ2億人が年間少なくとも1回は麻薬を使用しています。そのうちの2千5百万人が麻薬依存者です。年間およそ20万人が麻薬に関連する病気で死亡しています。ベトナムだけでも、2011年6月末までに麻薬中毒者数は約15万人にのぼり、1994年末の調査と比べ2,7倍増となっています。もう一つ心配すべきことは、麻薬中毒者の年齢が若返りしていることです。こうした状況を前に、ベトナム教育養成省は各地方の教育養成局や学校と積極的に連携して、生徒、学生を対象に麻薬防止に関する教育・宣伝活動を行っています。
教育養成省生徒学生作業局のグェン・タン・フォンさんは次のように語りました。
(テープ)
「学校での麻薬防止作業は教育養成省にとって長期的な任務の一つです。教育養成省は、公安省や各省庁、地方行政と主体的に連携し、各地方の教育養成局や学校に校内での麻薬撲滅に足並みをそろえ、断固として実現するよう指導しました。」
フォンさんはこのように語りました。
学校内での麻薬防止活動の最も重要な内容は、生徒・学生の麻薬違法使用状況を自発的に摘発する運動を行うことです。その一方で、各学校は麻薬防止活動に関する情報を把握するため、ホットラインを設けています。
ハノイ体育スポーツ師範大学に通うグェン・バン・ビンさんは次のように語りました。
(テープ)
「麻薬による被害と麻薬撲滅活動に対する青年の役割について深く認識しています。我が校は麻薬防止に関する様々な宣伝啓蒙活動を行っています。」
学生のビンさんはこのように語りました。
麻薬防止作業は夏休みに合わせて行われているので、学校と家庭、そして地域との連携はさらに緊密になっています。それぞれ居住地では、青年同盟が青年の精神的生活向上を目指すため、文芸公演やスポーツ試合などを頻繁に行っています。学校での麻薬撲滅は青少年に健全な教育環境を与える最良な措置であると見なされています。
北部ハイズオン省サオド大学のファム・ティ・トゥ教師は次のように語っています。
(テープ)
「学生、生徒の麻薬乱用状況は増えています。法律を教えている私は学生生徒に対する麻薬防止に関する宣伝啓蒙活動は極めて重要であると認識しています。学生、生徒向けの麻薬防止活動に関するコンクールなどを行う必要もあります。」
トゥ教師はこのように語りました。
教育養成省の幹部らは、現在殆どの学校は複数年にわたって「麻薬のない学校」という基準を満たし、維持していると明らかにしました。