希少価値のゴックリン人参の称号を開発

(VOVWORLD) ゴックリンという名がついた人参は、中部クアンナム省と高原地帯テイグエン地方コントゥム省の間に位置する山岳地帯でしかできない薬草です。

ゴックリン人参は世界で5種類しかない最も高品質な人参の一つに選ばれ、健康に良く、経済的価値が高いです。こうした事情を踏まえ、クアンナム省、ナムチャミ県はこの人参の栽培面積の拡充や商標づくりに力を入れています。

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ゴックリン人参は1973年に発見されましたが、1985年までにベトナムの科学者らはこれをベトナム独特の新種の植物であると認めました。ゴックリン山は海抜およそ2600メートルで、動植物が豊富な原生林に恵まれ、自然条件はゴックリン人参の生長に最適の場所です。この人参は52種類のサポニンを保有し、その中の26種類は韓国や日本、アメリカの人参に含有しています。残りの26種類は他には含まれていない新成分とされています。ナムチャミ県人民委員会のホ・クアン・ビュ委員長は次のように話しました。

(テープ) 

20159月、政府はゴックリン人参開発計画を承認してからこれまで、栽培面積は100ヘクタールから900%増となる1200ヘクタールに増えました。人参を栽培する農家は100戸から1千戸を超えています。政府、クアンナム省行政府の奨励政策を受け、我が県は住民に人参栽培を積極的に支援しています。」

クアンナム省はナムチャミ県の7つの村において人参栽培地域の発展計画を立案し、その総面積はおよそ15千ヘクタールにのぼっています。また、2015年から2020年期には、百万本を栽培するという目標です。さらに、ゴックリン人参の遺伝子地図の作成も進められています。ゴックリン人参発展国家計画によりますと、2025年までに、ベトナムは韓国に次いで世界第2位の人参生産大国へと成長し、年平均500トンから1千トンの人参製品を生産するとしています。クアンナム省人民委員会のレ・チ・タイン副委員長は次のように語りました。

(テープ) 

「我が省は今後、中央各省庁と協力し、ゴックリン人参の商業作りにあたると同時に、人参栽培地域の管理に関する規定を公布します。この人参は、世界各種の人参の中でも群を抜き、サポニンの種類が豊かで、含有量と経済的価値が高いと評されています。ですから、ゴックリン人参の研究や開発が精力的に進めば、世界各国の人参と競争できるようになるでしょう。」

これまで、クアンナム省はゴックリン人参の保護開発を目指し、様々な活動を行っています。その中に、国内外でのピーアールや地理的表示の導入があります。地理的表示の指定はゴックリン人参の商標の保護と発展に必要な措置であり、生産業者と消費者の権利保護を目指すものです。ゴックリン人参は外国であまり知られていないため、クアンナム省はピーアール戦略を立て、国内外でゴックリン人参の商標登録を促進しています。さきほどのナムチャミ県人民委員会のホ・クアン・ビュ委員長は「科学者、管理機関、組織、個人が互いに協力し合えば、この人参の価値、商標を発揮できる」との見解を示しました。ビュ氏の話です。

(テープ) 

「ナムチャミ県は各企業に対し、地元の行政当局と力を合わせ、世界各国向けのゴックリン人参のピーアールを進めるよう呼びかけています。また、各企業が人参製品を開発し、栽培面積の拡張にあたるよう希望します。」

現在、国家機関や各企業、及びクアンナム省は人参製品の生産にハイテクや現代的な機械を導入するとともに、国内外でのピーアールを強化しています。一方で、文化体験と人参栽培地域の観察を結合させるツアーが計画されています。

 

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