北部山岳地帯ラオカイ省バクハ県には3ヶ所に貧しい村が残っていますが、その中にナーホイ村があります。村と言っても、日本の「郡」に担当します。この村には15の集落があり、ヌン族、ザオ族、モン族などの少数民族12族の4220人が住んでいます。2010年―2020年期の新農村作り運動が国内各地で展開されていますが、ナーホイ村はこの運動のモデルとして選ばれました。2013年、この村の人々は政府の援助を得て、村道3キロと8箇所の文化会館の建設事業に力を入れました。現在、住民の生活は著しく改善されており、政治、社会面での安全が確保されています。
ナーホイ村にあるナハン集落を訪れると綺麗になった道路が見えます。文化会館で、村の女性たちは新春の祭りを準備するため、民族舞踊を練習しています。ナハン集落のセンバンズン村長は次のように語りました。
(テープ)
「我が村に、新しい文化会館が完成しました。240平方メートルの敷地に建てられたこの文化会館は投資額が1億2千万ドンで、その中で、集落の一世帯当たり140万ドンを出しました。全ての人々がまだ困難な生活を送っていますが、この文化会館の建設のためにお金を集めました。新農村作り運動のお陰で、我が村落は大きな変貌を見せています」
また、ナーホイ村の新農村作り運動指導委員会のチャン・ホァン・トァン委員長が地方行政当局と住民がこの運動に力を合わせて、多くの組織、個人は村の道路建設に自宅の土地を自発的に提供した。特にチャンティランさんは村道建設のために、自分の土地2百平方メートルを提供したほか、1千万ドンを援助したと明らかにしました。チャン・ホァン・トァン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「これまでに、ナーホイ村は新農村作り運動指導委員会が出した19の目標の中の11を達成しています。こうした成果を達成するため、我々はこの運動の大きな意義をそれぞれの少数民族家庭に積極的に宣伝してきました。その上、新農村作りを通じて、行政当局は住民と緊密な関係を構築して、残された様々な問題を解決してきました。」
ナーホイ村の新農村作り運動の成果は道路建設だけでなく、着実な貧困解消事業でもあります。2013年、村の貧困率は36%から26%に引き下がりました。ナーホイに住む少数民族モン族の住民スン・バン・センさんは次のように語りました。
(テープ)
「新農村作り運動のお陰で、故郷には電気網や新しい道路ができました。物心両面の支援のおかげで、住民の生活は日増しに高まっています。行政当局は住民が貧困状態から脱出するように有利な条件を作り出しました。我が家はトウモロコシや稲を栽培しています。経営活動もよくなっています。去年、私は2トンの米を生産しました」
現在、ナーホイ村の一人当たり年収は1千万ドンです。その年収はまだ高くないですが、山岳地帯や遠隔地での住民生活の改善を目指す目標の達成における望ましい兆しを見せています。ナーホイ村の人々は猪の飼育や漢方薬生産を行っており、その収益は高いです。
ナーホイ村人民委員会のチャンダクハ副委員長は次のように語りました(テープ)
「我が村は共同体的観光産業という計画を立ています。特に、少数民族の高床式の家へのツアーが始まりました。国内外の旅行者はラーホイ村を訪れ、住民の高床式の家でホームスティーできます。この計画を通じて、住民生活も更に改善されます」
2014年、ナーホイ村は交通、文化の分野に関する新農村作り運動の2つの目標を更に完成させる予定です。この目標を達成するため、このナーホイ村は経済機構を再構築しており、中でもこの地方の特産であるスモモの生産、出荷の拡大を目指す措置をとっています。