ホーチミン市の農民支援基金の活動


ホーチミン市はベトナム南部の最大都市です。長い間、同市は国の経済社会発展事業に大きく寄与してきました。特に新農村作りに関する国家目標に向けて、同市の指導部は貧しい農民支援基金を設立し、市内に住む数百戸の農民世帯に支援を行ってきました。この基金のおかげで、数多くの農民は貧困状態から脱出し、豊かな生活を送っています。

ホーチミン市の農民支援基金の活動 - ảnh 1

ホーチミン市第9区に住むチャン・ティ・パイさんの家庭は5年前まで極めて貧しかったですが農民支援基金から3千万ドン(約15万円)の貸し付けを受けて、野菜作りを行って成功しました。2010年、パイさんはお金で借りた、栽培作りを始めました。

当時、パイさんはそれぞれの家に来て、自分の作った野菜を宣伝しました。その3ヵ月後、パイさんの野菜は10軒のレストランに出荷されることになったので野菜栽培面積を200平方メートルに拡張しました。今年、彼女は野菜作りによる収益およそ7億ドンの収益を上げました。

パイさんは次のように話しています。

(テープ)

「できれば、今後、農民支援基金は農民が農業生産を拡大できるように融資を増やすよう希望しています。そうすれば、野菜の質は高まるでしょう」

ホーチミン市のホクモン県に住むボ・バン・レさんは農民支援基金から融資を受けて2頭の牛を飼育しています。4年後、彼の牛の数は6頭にのぼっており、その収益は1億ドンに達しています。レさんは次のように語りました。

(テープ)

「私は農民支援基金から2千万ドンを借りて2頭の子牛を買いました。その8ヶ月間後、成長しました。メス牛は9ヶ月間で、子牛ができました。牛も牛の糞も売れます。餌となる草も豊かです」

ホーチミン市農民支援基金は2006年8月設立されました。当時の資本金は200億ドンでしたが現在のその金額は1110億ドンにのぼっています。この基金のおかげで、2万4千の農民世帯は融資を受けました。毎年、ぞれぞれの農民一世帯当たり一年間の0,65%低利子で1千万ドンないし3千万ドンを3千万ドン相当の融資を受けることができます。

これまでに、ホーチミン市の数千の農民世帯は貧困状態から抜け出しました。彼らは同基金からの融資を生かして、牛飼育やペットショップ養殖、野菜栽培などの様々な仕事をしています。ホーチミン市クチ県アンヌォン村農民協会のグェン・ティ・キム・ゾアン会長は次のように語りました。

(テープ)

「当協会はすべての農民家庭からの支援を呼びかけて、7つの乳牛飼育協同組合を設立しました。これらの協同組合に参加するすべての会員は飼育技術に関する情報を交換し、助け合いを行います。」

ホーチミン市農民支援基金は農民に融資を行う伴い、都会での農業発展モデルを展開しており、中でも近代的な技術を畜産と栽培に導入しています。更に、同基金はIT技術訓練コースを開き、農業分野での様々な貴重な情報を提供しています。ホーチミン市農民協会のグェン・ティ・バク・マイ会長は次のように語りました。

(テープ)

「ホーチミン市の農民への支援プロジェクトのおかげで、農民は近代的な技術を身に付けて、地元の経済社会事業に積極的に寄与しています。5千万ドンないし1億ドンの融資を受ける農民世帯数も多いです。

農民の資本金が足りない場合、同市農民協会は資本金を増額できるように支援を行います」

現在、ホーチミン市農民協会は2020年をめどに、同基金の資本金を3000億ドンにするという目標を掲げており、ベトナム農民生活レベルの実質的向上に向けての様々な措置をとっています。

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