EUのベトナムの人権状況報告には偏り

(VOVWORLD) - 5月29日、EU欧州連合は「世界の人権と民主主義に関する年次報告書2023年版」を発表しました。報告書はベトナムが人権保護で一定の進展を認めつつも、残念ながらベトナムの実情を正確に反映していない偏った見解や、事実と異なる評価も含まれていました。
報告書では、ベトナムの市民社会の空間が狭まっていると指摘し、言論の自由を理由に拘束された人々の釈放を求めています。
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偏った評価の例
ベトナム人権研究所の副所長ホアン・フン・ハイ準教授は、ベトナムには人権活動家集団は存在せず、すべての国民が人権促進・保護に関与する義務があると説明しました。ベトナムには人権を守る法体系があり、人権侵害行為は法に基づいて処理されます。したがって、人権活動家が弾圧されているという指摘は事実と異なります。
ベトナムは言論・報道の自由を重視していますが、法の範囲内に収まっている必要があります。名誉や人格を傷つける言論は許可されていません。外務省のファム・トゥ・ハン報道官は次のように強調しています。
(テープ)
「人権の保護と促進はベトナムの一貫した方針です。ベトナムは人間を国の発展の中心としてきました。ベトナムは生活の質を高め、憲法と法律で定めた基本的人権と自由を確保するため努力しており、その成果は国際社会から高く評価されています」
現実の取り組み
ベトナムは人権条約を広く批准し、具体的な行動を取っています。国連の9つの中核人権条約のうち7つを批准、国際労働機関の25の条約も批准しており、条約数は決して少なくありません。
先月のジュネーブでの国連人権理事会対話で、ベトナム外務省のド・フン・ベト次官は「ベトナムの一人当たりGDPは1989年から40倍増加し、4000万人以上が貧困から脱却した。報道の自由も強化され、インターネット利用者は7800万人を超えた」と語りました。 
国際社会からも高く評価されています。先月ベトナムを訪問した世界平和評議会のパラブ・セングプタ議長は次のように述べました。
(テープ)
「ベトナム政府は国民の声に耳を傾け、ニーズに応えています。ベトナムは人権確保に最善を尽くしており、その努力を高く評価します。課題もあるだろうが、ベトナム共産党と政府は慎重に対処し、これらの困難を克服しようと真剣に取り組んでいることは明らかです」
人権は普遍的な問題ですが、各国は文化や歴史に応じた基準を持つべきです。一国の基準を他国に押し付けるのは適切ではありません。EUがベトナムの実情を無視した偏った評価をしていることは残念です。

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