ベトナム モンゴルとアイルランドとの関係 強化

(VOVWORLD) - 9月30日、トー・ラム党書記長・国家主席はモンゴルとアイルランド国賓訪問、および第19回フランコフォニー・サミットへの出席に臨みました。

これは年内におけるベトナムの重要な外交活動であり、国際社会の友人で信頼できるパートナーになるというベトナムの対外政策を展開するためのものです。

トー・ラム党書記長・国家主席によるモンゴルとアイルランド訪問はベトナムと2か国との友好関係が良好に発展している中で、行われます。

ベトナム・モンゴル関係 格上げ時が来た

ベトナム モンゴルとアイルランドとの関係 強化 - ảnh 1タイン大使

ベトナムとモンゴルは1954年、外交関係を樹立し、今年は70周年となります。この70年間、両国のあらゆる分野での協力が順調に行われ、多くの成果が収められました。在モンゴルベトナム大使館のグエン・トゥアン・タイン大使は次のように語りました。

(テープ)

「政治、外交、国防・安全保障分野での関係が前向きに発展しています。両国は相互理解と政治的信頼を強化してきました。また、効果的な協力メカニズムを設立し、貿易・投資協力を強く促進しています。両国の貿易額は2017年の4140万ドルから2022年に8500万ドル、2023年には1億3200万ドルに増加しました」

一方、両国の文化、教育協力が力強く発展しています。1980年、モンゴルの首都ウランバートルの学校14号はホーチミン主席にちなんで、校名が命名されました。草の根交流や地方間の協力が絶えず強化されています。両国は地域と国際の場で互いに支持し合って、行動を協調しています。地域と世界情勢の複雑な推移の中で、両国は友好と 協力関係の深化に取り組んでいます。先ほどの在モンゴルベトナム大使館のグエン・トゥアン・タイン大使は次のように語りました。

(テープ)

「双方は既存の協力枠組み、中でも貿易・投資協力メカニズムの活用に集中する必要があります。ベトナムとモンゴルの経済的強みは互いに争うのではなく、互いに補完しています。両国は農業や通信、教育養成、情報技術、デジタルトランスフォーメーション、石油ガス探査・試掘、風力発電、太陽光発電などの分野での協力の潜在力が多くあります」

トー・ラム党書記長・国家主席の今回の訪問にあたり、両国の包括的なパートナーシップが確立される予定です。

アイルランドとの協力の強化に多くのチャンス

他方、トー・ラム党書記長・国家主席によるアイルランド国賓訪問は1996年、両国の外交関係が設立されて以来、ベトナムの元首によるはじめての訪問となります。この訪問は重要な意義があり、貿易・投資を中心に両国の多面的な協力関係に新たな発展段階を切り開くと期待されています。

アイルランドはベトナムにとって、EU=欧州連合で6番目の貿易相手国です。今年初めからの7か月、両国の貿易額は27億3千万ドルに達しました。現在、アイルランドはベトナムで4430万ドル相当の41件の投資プロジェクトを行っており、対ベトナム投資を行っている141の国と地域の中で第61位に立っています。

グリーン経済、デジタル経済、持続可能な開発、イノベーションが進められている中で、アイルランドは「欧州のシリコンバレー」に例えられ、世界の医薬品とテクノロジー、および質の高い教育の中心地として知られています。これは、トー・ラム党書記長・国家主席がアイルランドの指導者や大手企業と話し合う際の主要な協力分野となります。また、アイルランドは「アジア太平洋地域におけるグローバル・アイルランド戦略」を展開しており、その中でベトナムを優先パートナーに位置付けています。さらに、両国はベトナム・EUの自由貿易協定のメリットを活用し、両国関係をそれぞれの国の潜在力と強みに見合うようなものに発展させていきます。

ベトナムとモンゴル、およびアイルランドとの良好な関係を基礎に、今回のトー・ラム党書記長・国家主席による2か国訪問はベトナム共産党第13回全国代表大会の対外路線を展開し、ベトナムと2か国との関係の深化に貢献するとしています。

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