ベトナムでの宗教・信仰の自由権の保護事業

(VOVWORLD) - ベトナムの歴史的見地から、各宗教が国とともに歩み、国の建設・防衛事業に大きく貢献してきたことがわかります。また、各宗教の多くの教理は国民の生活と密接に関わり、愛情や、相互支援などが溢れた社会づくりに役立っています。
ベトナムでの宗教・信仰の自由権の保護事業 - ảnh 1      (写真:Thống Nhất/TTXVN)

ベトナムの2013年憲法第24条は、「国民一人一人は宗教・信仰に関する国民の自由権がある。すべての宗教は法律上平等に取り扱われる」、「国家は宗教・信仰に関する国民の自由権を尊重・保護する」と制定しています。

その精神で、ベトナム国家は常に、宗教・信仰に関する国民の自由権、および各宗教の平等権の保護に関する終始一貫した政策を実施しています。

2016年11月18日、ベトナム国会は宗教・信仰法を採択しました。その後、政府はこの法律の施行細則政令162/2017/NĐ-CP号を発表しました。また、各宗教の聖職者教育や、宗教施設の建設・修復、慈善活動、社会扶助など、宗教に関連する分野の法律も宗教・信仰自由権に関連する規定に見合うように改正され、その中には、民事法や、土地法、遺産法、教育法などがあります。その法的枠組により、ベトナムでは宗教・信仰に関する国民の自由権が効果的に確保されています。

政府は、「法律に従って、国民の宗教・信仰に関わる自由権や、各宗教間の平等権を確保する」という終始一貫した政策を実施し、具体的な措置をとっています。したがって、ベトナムでは宗教活動が日増しに発展しています。

実際、ベトナムは多宗教国家であり、人口の95%が信仰を持ち、各宗教の信者数は2650万人を超え、全人口の28%を占めています。毎年、8500以上もの宗教行事が行われます。小規模な行事から大きな行事まで、信者に限らず、一般人の多くも楽しんでいます。国民の需要に応え、宗教活動は全国で開催されています。

これまで、政府は、16の宗教に属する43の組織に活動許可書を発給してきました。その中で、仏教や、カトリック、プロテスタント、イスラム教などがあります。さらに、数千か所の宗教施設の活動も許可されています。国民が宗教・信仰活動に参加するために好ましい条件を整えるとともに、国家は各宗教の国際交流・協力の促進を奨励しています。

国際社会への参加が積極的に進められている中で、ベトナムは、アメリカや、欧州諸国、オーストラリアなどとの民主・人権・宗教に関する対話や、国連人権理事会の普遍的定期的審査制度に積極的に参加しています。また、頻繁に、世界各国に対し、自国での宗教・信仰に関わる自由権の保護に関する情報を提供するとともに、ベトナム国内での宗教・信仰に関わる自由権を視察する外国の議員代表団や、政府高官代表団、国際組織の代表団、作業部会も受け入れています。

毎年、外国の各宗教の数百もの代表団がベトナムを訪問し、宗教活動に参加しています。宗教や信仰は国民の精神生活の柱となっており、ベトナムの特徴を示すものでもあります。国際宗教研究会によりますと、ベトナムは信仰心の厚い国です。これは客観的な評価です。

ベトナムの歴史的見地から、各宗教が国とともに歩み、国の建設・防衛事業に大きく貢献してきたことがわかります。また、各宗教の多くの教理は国民の生活と密接に関わり、愛情や、相互支援などが溢れた社会づくりに役立っています。そのため、法律に従って行われる宗教活動は常に、好ましい条件を提示されています。そして、ベトナムの各宗教の現状はあらゆる中傷を否定しています。

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