ベトナムとドイツとの戦略的パートナー関係の推進


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ドイツのヨアヒム・ガウク大統領の招きに応え、今月24日、ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席夫妻率いる高級代表団はハノイを発ち、26日までのドイツ国賓訪問を開始しました。

ベトナム国家主席によるドイツの国賓訪問は1990年のドイツ統一以来、初めての訪問となっています。また、この機に、両国は外交関係樹立40周年を記念します。2011年に、ドイツのメルケル首相がベトナムを訪問した際に、両国は戦略的パートナシップを樹立しました。

全面的な友好協力関係

1975年9月の外交関係樹立以来、ベトナムとドイツの友好協力関係は日増しに効果的かつ前向きに発展してきました。政治・外交分野における両国の協力関係は日増しに緊密になっています。特に、両国は、戦略的パートナーシップの樹立に関するハノイ共同宣言に調印しました。在ドイツベトナム大使館のチュウ・トアン・カップ元大使は次のように語っています。

(テープ)

「2011年10月に、ベトナムとドイツの両首相は戦略的パートナシップの構築に関する共同宣言に調印しました。これは両国にとって歴史的な出来事でしょう。当時、ドイツはベトナムとの戦略的パートナシップを持つ数少ない国の一つでした。このことは、両国関係の特別な意義を示しました。その基礎で、この間、両国関係は連続的に発展しています。注目すべきことは、両国の指導者らは頻繁に相互訪問を行ったことです。」

また、貿易協力面では、ドイツは欧州連合の中で、対ベトナム貿易相手国としてトップを維持しています。2014年に両国の貿易取引額は78億ドルに達しました。また、今年上半期に20%増となっており、今年全体は昨年と比べおよそ10%増と予測されています。ドイツのフリードリヒ・エーベルト財団ベトナム事務所のErwin Schweisshelm所長は次のように明らかにしています。

(テープ) 

「現在、欧州連合加盟諸国の中で、ドイツはベトナムにとって最大の貿易相手国です。ベトナムへのドイツの直接投資は、急増となっていますが、多くの潜在力に恵まれています。」

その一方で、開発協力面では、ドイツは教育養成、職業訓練などの分野におけるベトナムの最重要な相手国となっています。現在、およそ10万人のベトナム人がドイツで暮らし働いており、両国の相互理解の深まりに寄与しています。

協力の展望

ベトナムとドイツの首相が2011年に両国関係を戦略的パートナーシップに格上げするハノイ共同宣言に調印したことは両国の経済貿易や、協力開発、環境保全、教育、科学技術などの分野における協力関係の推進に向けた決意を示しました。両国の専門家によりますと、両国間による重点的協力プロジェクトが実施されて以来、両国の友好協力関係はさらに広範に発展してゆくでしょう。現在、ドイツの関連企業は、ベトナムの風力発電、太陽光発電プロジェクトの実施を積極的に支援しています。

ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席による今回のドイツの国賓訪問は両国の戦略的パートナーシップの深化につながる新たなチャンスと原動力を作り出すと同時に、地域と世界の平和、安定、発展の維持に寄与すると期待されています。

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