2012年7月、ハノイで、ラウル・カストロ・ルス国家評議会議長とズン首相 (写真: VGP)

既にお伝えしましたように、今月26日から28日にかけて、ベトナムのグェン･タン･ズン首相率いる代表団はキューバ公式訪問を行なっています。この訪問は、2014年に、両国にとって重要な外交活動であり、両国の特別な伝統的関係の強化、経済･貿易関係の効果向上、二国間投資協力の拡大に寄与するチャンスでもあります。

キューバのベトナムとの関係は、かつての民族解放闘争と現在のドイモイ刷新事業下において、良好で敬服の念を常に与えています。54年前の1960年12月2日今から、キューバはベトナムとの国交を樹立しました。それ以来、両国関係は常に維持され、発展してきました。

これまでに、ベトナムとキューバとの伝統的友好関係と全面的協力は引き続き発展し、深化されてきました。両国は、交流相互訪問と二国間による接触を頻繁に行なっています。2012年、ベトナム共産党中央委員会のグェン・フ・チョン書記長は、キューバを訪問しました。同年に、キューバのラウル・カストロ・ルス国家評議会議長がベトナムを訪問しました。続いて2013年に、ディアス・カネル国家評議会第1副議長兼閣僚評議会第1副議長がベトナムを訪問しました。

さらに、両国は政府合同委員会の活動を毎年開催し、各レベルの部門による代表団の相互訪問を常に行なっています。2012年9月キューバの首都ハバナでのベトナム･キューバ政府合同委員会第30回会議、及び2013年9月にハノイでの第31回会議では農業分野の協力、コメの供給、教育、医療、建設、バイオテクノロジーなどの分野について集中的に討議しました。

ベトナムとキューバとの良好な政治的関係は経済協力へ一歩ずつシフトしており、キューバへのベトナムの投資家を励んでいます。現在、アジア地域においてベトナムはキューバの第2位の貿易相手国となっています。両国間の貿易取引総額は2012年は1億7千5百万ドルでしたが、2013年には2億ドルあまりに上っています。ベトナムは、キューバに対し、コメを始め、石炭、化学物質、繊維製品、パソコンなどを主に輸出していますが、キューバからは主に薬品を輸入しています。ベトナムの製品は質が高く、価格も手ごろなことからキューバの消費者に愛用されています。

現在、ベトナムの多くの企業はキューバへの投資に関心を持っています。その中でも、ハノイ住宅建設総公社のホテルと18ホールのゴルフ場建設プロジェクト、ペトロ･ベトナム石油ガスの試掘と開拓プロジェクト、冷蔵庫とエアコン生産プロジェクト、農業機械製造プロジェクトなどがキューバから高く評価されています。

また、両国の各省庁、部門による複数の合意書、協力覚書なども締結されています。例えば、ハノイ市党委員会とハバナ党委員会による合意書、両国の財政省による合意書などです。先頃、キューバの軽工業大臣はベトナムの企業に対し、ベトナム商工省とキューバ軽工業省による協力プロジェクトへの投資強化を呼びかけています。

グェン･タン･ズン首相によるキューバ公式訪問はベトナムとキューバの経済協力に基礎を作り出すと期待されています。さらに、この訪問を通して、双方は社会主義へ進む見解を交換し、それぞれの革命事業の建設に寄与することでしょう。