(VOVWORLD) - 2月13日はユネスコ国連教育科学文化機関が定めた「世界ラジオデー」です。この日は2011年に定められたもので、2018年で7回目を迎えました。この日は、VOV=ベトナムの声放送局を含め、世界各国のラジオ放送分野に携わる人の誇りとなっています。
メディア環境が大きく変容する中にあっても、ラジオというメディアの今日的な位置づけと、生活の中で果たしている役割はあまり変わらないといわれています。
「ラジオとスポーツ」座談会で発表しているVOVのヴ・ハイ副総裁 |
ラジオとスポーツ
ユネスコは、今年のテーマを「ラジオとスポーツ」と定め、世界各国のラジオ局に対し、スポーツの美しさと、コミュニティのつながり強化というスポーツの役割をピーアールするよう呼びかけています。そして、ユネスコは、ラジオ局がスポーツのイベントを放送する際、その多様性や、男女平等、平和促進などを重視する必要があるとしています。
現実から見て、スポーツは人と人とのつながりを強くする非常に重要な手段だといえます。歴史をさかのぼると、卓球は、1970年代、中国とアメリカの国交正常化に役立ち、ピンポン外交とも呼ばれました。
また、今年の1月で中国で開催されたU23(23歳以下の)サッカーアジア選手権大会で2位を獲得したというベトナム代表の成績は、9千万人のベトナム人の団結心を強化したと評されています。
そして、韓国で開催中のピョンチャン冬季オリンピックで、南北朝鮮の合同チーム選手団は朝鮮半島の形をする統一旗の元でオリンピックに参加しています。
こうしたスポーツは、単なる試合とその結果ではなく、人間同士の相互理解と団結の強化を意味するものです。
「ラジオとスポーツ」座談会の様子 |
VOV スポーツと共に歩む
70年以上の歴史を持つVOV=ベトナムの声放送局は常に、スポーツに関心を寄せています。VOVは、1957年にハノイ競技場で開催されたベトナム代表とカンボジア代表とのサッカー試合を初めて生中継しました。それ以来、VOVのサッカー試合の生中継はリスナーに最も愛されるVOVの番組の一つとなっています。ディン・カイやホアイ・ソンなどのアナウンサーは、サッカー試合の生中継を担当したことによって有名になりました。
また、VOVの記者たちは、オリンピックやアジア競技大会、東南アジア競技大会など多くのスポーツ大会で活躍し、多様な情報をリスナーに提供しています。
今年の「世界ラジオデー」にあたり、VOVは、「ラジオとスポーツ」をテーマとした座談会を行いました。座談会で、第4次産業革命が進められている中で、ラジオとスポーツとのつながりを強化する措置について話し合われました。また、VOVはリスナーにラジオについてより理解してもらうため、スタジオの模型を展示し、アナウンサーとしての体験チャンスを与えました。
スポーツとラジオ放送は共に積極的な変化を目指しています。ラジオとスポーツの絆は平和のための手段となっています。こうした中、VOVはスポーツのパワーを伝え、社会の不一致点の解消、団結・寛容などの価値の発揮に貢献しています。