国際幸福デー、国民の生活水準の向上


2012年6月、国連総会は3月20日を「国際幸福デー」に制定して以来、ベトナムがこのデーを記念するのは今回が初めてです。記念式典が国家規模で行われるのは国民の生活水準の向上、着実な発展に向けて取り組むベトナムの決意を示すものと見られています。


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ベトナムで、「国際幸福デー」の枠内で、「愛情と分かち合い」をテーマにした集会や、シンポジウム、会議、座談会、コンテスト、文化スポーツ観光活動などが行われ、国民に互いに愛し合って、社会安全保障の確保に向け、力を合わせ、取り組むよう呼びかけることが狙いです。

ベトナム民主共和国、現在のベトナム社会主義共和国が誕生してから国民の幸福は、独立や自由とともに、3つの重要な目標となってい ます。実際、国民の幸福や社会安全保障の確保を目指す党と国家の政策、路線は前向きな成果を収めてきました。

昨年末、アメリカのコロンビア大学地球研究所が発表した世界156カ国の人々の幸福度の国別ランキングに関する「2013年世界幸福度レポート」によりますと、ベトナムは第63位となりました。評価基準は、過去3年間のギャラップ社の世界世論調査をもとに、個人の自由な選択、社会的支援、富裕度、健康度、人生の選択における自由度、身寄りの有無、汚職に関するクリーン度、同じ国に住む人々の寛大さなどの要素について、それぞれ0から10までのスコアでランクづけを行い、それらを総合したものです。

一方、2012年、イギリスのニューエコノミックス・ファンデーションが発表したHPI=地球幸福度指数報告書によりますと、調査対象となった151カ国のうち、ベトナムは第2位 となっています。この指数は各国の平均寿命、人生の満足度、エコロジカル・フットプリントのデータを用い、「消費される環境資源量当たりに生じる人間の幸福の度合い」を評価し、どの国の住民が長く幸せで持続可能な人生を送ることができるかを数値で測り、ランク付けしています。

ベトナム文化スポーツ観光省・家庭局のチャン・フオン・ズオン副局長は次のように語りました。

(テープ) Duong

「これまで、党と国家、政府、各部門、各レベルは国民の幸福と社会安全保障の確保に配慮してきました。ベトナムは発展途上国であり、国民の生活に深い関心を寄せています。国連が3月20日を『国際幸福デー』に制定した際、健康、精神、教育、環境、管理業務の質、国民の生活水準に関する基準を定めました。これらの基準はベトナムの社会安全保障に関する基準に合致しています」

国連のパン・ギムン事務総長は2013年の「国際幸福デー」を発動した際、「我々は新たな経済モデルを設立した上で、持続的な発展に必要な3つの要素である社会、経済、環境の重要性をよく認識する必要がある」と強調しました。

ベトナムは192の加盟国とともに、「国際幸福デー」に応え、公平な社会づくり、持続的な発展に力を入れ、国民に幸福を与えることが狙いです。先ごろ行われた第13期国会第6回会議で、グエン・タン・ズン首相は2014年の経済社会発展の任務に触れ、次のように語りました。

(テープ)Dung

「社会政策に関する党中央委員会総会の各決議を効果的に実施すると同時に、雇用創出や労働者、中でも農村労働者の収入の向上を目指す措置を実現しなければなりません。また、持続的な貧困解消国家プログラムを促進し、少数民族居住地や貧困地域に対する支援政策を点検、改正した際、食糧供給、畜産発展、植林に力を入れる必要があります。さらに、環境保全に関する政府の決議を精力的に実施し、森林、自然、生物多様性を保護すべきです。そして国民の生活水準を向上 させなければなりません。」

ベトナムは経済発展とともに、社会安全保障の確保に常に注視しています。これは国民の幸福と国の持続的な発展に寄与することでしょう。

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