学生 自閉症の子どもの世話にテクノロジーを導入

(VOVWORLD) - ベトナムでは、自閉症の子どもが増えつつあるので、これらの子どものお世話と治療が差し迫った課題となっています。こうした背景の中で、ハノイの大学に在学中の学生らは、これらの子どもたちの面倒に使われる設備を研究・開発しました。

「エコ4P(Eco4P)」と呼ばれるこの設備システムはハードウェアとソフトウェアからなります。ハードウェアは、子どもの腕につけて子どもの位置情報を提供する時計や、おむつ替えのタイミングを知らせる機器などを含め、アプリケーションで制御できます。また、このアプリは、子どもの行為を記録・分析した上で、子どもの日誌を作ります。

「エコ4P」を研究・開発したグループは、1年生から3年生の12人で構成されており、2か月前に結成されたばかりですが、著しい成果を収めています。このグループの担当者ホアン・クォク・バオさんは次のように話しました。

(テープ)

「私たちのソフトウェアは2つの部分からなります。一つ目は、アンドロイドとIOSの両方で使われるアプリケーションです。このアプリは、子どもの位置情報を提供するとともに、親が子どものそばにいない時、周りの人に子供を助けてもらいたいとすれば、アプリの使用権を共有することができるという機能もあります。ソフトウェアの2つ目の部分は、ハードウェアを制御するものです。これは、AI人工知能を活用するなので、子どもの行為を記録・分析することができます。これにより、親たちは子どものことをより深く理解することができると思います。」

「エコ4P」は年内に販売され、その価格は100万ドン以下(日本円で4000円)ぐらいです。自閉症の子どもの世話にAI人工知能を活用するのは今回が初めてです。これにより、エコ4Pの使用は、自閉症の子どもの面倒に画期的な変貌をもたらすと期待されています。

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