*今週、ハノイで開催されている第13期ベトナム国会第6回会議では、国会の人事案について討議が行われたほか、2名の新副首相が任命されました。また、中央宣伝教育委員会のグェン・バン・ネン副委員長が政府官房長官に選ばれましたさらに、水力発電の企画やホーチミンハイウェーの建設に関する国会決議の調整案が検討されました。そして2013年の国家予算の調整案と2014年の国家予算案が採択され、ベトナム在住外国人の出入国・居住法案についても討議されました。
*12日、ロシアのプーチン大統領はチョン・タン・サン国家主席の招きに応え、国賓としてのベトナム訪問を行いました。訪問期間中、プーチン大統領はチュオン・タン・サン国家主席と会談したほか、グエン・フー・チョン共産党書記長を表敬訪問し、グエン・タン・ズン首相と会見した後、「ロシア文化デーinベトナム」というイベントに参列しました。サン主席との会談で、両元首は両国間の経済、貿易、投資関係強化策について討議し、今後、その関係発展に突破口を開く措置を模索する必要があるとの点で一致しました。また、ベトナムとロシア・ベラルーシ・カザフスタン3カ国の関税同盟とのFTAの早期締結のために努力することに合意しました。会談後、サン主席は次のように語りました。
(テープ)
「私と大統領様は高級代表団の交換を通じて、政治関係を強化することで一致しました。また、党、国家、政府、国会、各省庁、地方間の協力も促進し、両国の全面的かつ戦略的パートナー関係に適切な利益をもたらすよう取り組みます。ベトナムは一貫して、ロシアを外交政策での優先国と見なしていることを再度確認し、ロシアとの全面的かつ戦略的パートナー関係の発展に全力を尽くすと思います。」
この機に、サン主席とプーチン大統領は経済、貿易、銀行、国防、医療などの分野での協力に関する17件の合意書の調印式に立ち会いました。
*15日ハノイで、ベトナム外務省はUNDP国連開発計画と連携して、「21世紀のアジア太平洋地域におけるAPECアジア太平洋経済協力会議」をテーマにするAPEC会議を共催しました。この会議は、ベトナムのAPEC加盟15周年を記念する出来事とも見なされています。会議で、APEC加盟諸国はAPECにおけるベトナムの役割や貢献などを高く評価しました。
*先ごろ、ベトナムは高い得票率で国連人権理事会の新理事国に選ばれました。任期は3年です。これに関し、ファム・ビン・ミン副首相兼外相はインタビューに応え、「国連の人権理事会のアジア太平洋地域枠に立候補するということは、ベトナムの大きな努力であった」と強調し、次のように語りました。
(テープ)
「多くの国が立候補しましたが、アジア地域枠からの改選国数は4ヶ国しかありませんでした。これは、人権理事会が重要であることの要素を示してきました。そして、ベトナムは高い得票で選出されました。これは、人権擁護におけるベトナムの取り組みと成果が各国から高く評価されたことや、ドイモイ刷新事業におけるベトナムの成功の結果であり、さらに、各国は世界におけるベトナムの役割と地位を高く評価したことをも表しています。」
国連の人権理事会の毎年一部が理事国を改選する選挙で、ベトナムが高い得票率で選出されたことは国際社会の注目を集めています。
*11日午前ハノイで、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海に関する第5回国際シンポジウムが開かれました。「地域内での安全保障と発展のための協力」をテーマにしたこのシンポジウムでは南シナ海問題を巡る最近の動向、関連各国の利益と政策、1982年の国連海洋法条約を始めとする国際法の適用措置などについて集中的に討議が行われました。また、DOC=南シナ海行動宣言の履行状況やCOC=南シナ海行動規範に関する交渉プロセスが評価されました。
*13日夜、ハノイ市のホァンキム区チャンフンダオウ町で、「全民族大団結」という祭りが行われ、グェン・シン・フン国会議長が参列しました。この機にフン議長は「民族大団結は勝利に導く要素であり、民主体制や国民一人一人の力を発揮し、文明的居住地を作るための原動力である」と強調しました。