11月9日からの主な国際ニュース


*先週今週の夜、フランスの首都パリで、コンサートホールやレストランなど少なくとも6か所で、何者かが銃を乱射したり爆発物を爆発させたりする事 件があり、合わせて120人以上が死亡しました。フランスのオランド大統領は「前例のないテロだ」として非常事態を宣言し、警察は同じグループによる同時 テロの疑いがあるとみて捜査しています。

*ミャンマー総選挙の選挙管理委員会は先週、アウン・サン・スー・チー氏が率いるNLD=野党・国民民主連盟が圧勝したと明らかにしました。改選議席の 80%以上が確定し、NLDは国会(定数664、軍人枠166、民選枠498)の過半数を確保しました。NLDは大統領指名権も獲得したため、ミャンマーを軍 政や軍部の後押しを受けた政府の長年の支配がこれで終わることになります。

*EU欧州連合首脳らは先週、前例のない規模の移民危機への対応を関係各国と協議する会合をマルタのバレッタ(Valletta)で開き、アフリカ各国に対し、協力の見返りとして援助を行っていくことで合意しました。さらに、トルコを含む首脳会議の年内開催も提案し、移民問題に慎重な態度を示しているアフリカとトルコに対する働き掛けを強めました。

アフリカ首脳と協議したEU首脳らは、アフリカの貧困対策として「緊急基金」を設立し、同基金にまず18億ユーロ(約2400億円)を提供するという行動計画を承認し、その一方で、アフリカ側が難色を示している、亡命申請が受け入れられなかった人々の送還の加速を決めました。

*先週、G20主要20カ国・地域首脳会議が始まったアンタルヤでは、厳重な警備態勢が敷かれています。トルコでは10月に首都アンカラで100人以上 が死亡する連続爆発事件が発生するなどテロ事件が頻発しています。治安当局は、過激派組織「イスラム国」(IS)のほか、クルド人や左派の過激派などの反政 府勢力によるテロを警戒しています。


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