4月18日からの一週間の主な国際ニュース



*ハバナで開催されていた第7回キューバ共産党大会は先週、4日間の日程を終え閉会しました。 大会最終日には、フィデル・カストロ前議長が登壇し、「私はもうじき90歳でお迎えが来るころだ。死は避けられないが、共産党の精神は生き続ける」と演説し、万雷(ばんらい)の拍手を受けました。 昨年7月にアメリカと国交を回復して以降、初の党大会で、世代交代が実現するかどうかが注目されましたが、党人事では国家元首のラウル・カストロ国家評議会議長が任期5年の党第1書記に留任しました。

4月18日からの一週間の主な国際ニュース - ảnh 1
(写真:ロイター)

*イギリスの日曜版  オブザーバー は23日付の電子版で、EU欧州連合からの離脱の是非を問う6月のイギリスの国民投票について、「アメリカ大統領選の民主党候補指名争いで先頭を走るクリントン前国務長官がイギリスのEU残留を支持している」と伝えました。イギリスの国民投票を巡っては22日に、アメリカのオバマ大統領が残留支持を表明したばかりです。同紙はクリントン氏の政策アドバイザーらの話として、クリントン氏はオバマ氏の 考えに賛同しており「強いEUの中の強いイギリスを常に評価してきた」と報じました。イギリスのキャメロン首相はアメリカからの支持を追い風に残留を勝ち取りたい考えです。イギリスのEU残留を望んでいるイギリスの大学生の割合は76%に上っています。

*スイスのジュネーブで開かれたシリア和平協議で、国連のデミストゥラ特使は先週、反体制派代表の「最高交渉委員会」の代表団が協議への 「公式参加」を停止したことを明らかにしました。シリア国内での戦闘再燃に反発したためで、現地情勢が改善されなければ協議が頓挫する恐れもありました。協議は2月末の停戦発効後、3月に再開し、その第2ラウンドが始まりましたが、移行政権でのアサド大統領の処遇をめぐり膠着(こうちゃく)状態が続いています。

*先週、国連のパンキムン事務総長はイスラエルとパレスチナの衝突激化への懸念を表明しました。一方、米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版などは21日、フランスが、暗礁に乗り上げているイスラエルとパレスチナ自治政府との中東和平交渉の再開を目指し、5月30日にパリで国際会議を開く方針だと報じました。

*ブラジル下院がルセフ大統領に対する弾劾(だんがい)を決議しました。上院の過半数の賛成で弾劾法廷が設置されれば、その時点で、ルセフ氏は停職となります。さらに上院の3分の2の賛成で弾劾が成立し、失職します。 ルセフ氏は「これはクーデターだ」と批判して辞任を否定し、上院に否決を働きかけるなど、徹底抗戦の構えです。()

ご感想

他の情報