イスラエル・ハマスの停戦合意をめぐる問題

(VOVWORLD) -イスラエルとハマスの交渉仲介を担うカタール政府は22日、「ハマス」が戦闘を4日間停止することと引き換えに、ガザ地区で拘束されている女性と子どもの人質50人を解放することで合意したと発表しました。
イスラエル・ハマスの停戦合意をめぐる問題 - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)

双方の合意に基づき、ハマスは人質50人を解放し、イスラエルは収監するパレスチナ人150人を釈放しました。200人はいずれも女性と子供や未成年者になるとしています。

エジプト政府によりますと、停戦期間中は毎日、人道支援のために13万リットルの燃料とトラック4台分のガス、トラック200台分の人道支援物資も運ばれるといいました。国連によりますと、ガザでの人道支援には1日あたり16万リットルの燃料や、トラック100台分の物資が必要とされるとしています。

こうした中、アメリカのホワイトハウスは26日、バイデン大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談したと発表しました。電話会談では、バイデン大統領が、過去3日間にわたるイスラム組織ハマスによる人質の解放を歓迎するとともに、両首脳が、戦闘の休止や、必要性が一段と増しているガザ地区への追加の人道支援について議論しました。バイデン氏とネタニヤフ氏は全ての人質を解放するために引き続き努力していくことで一致したとしています。

これに先立ち、ガザ地区での人質の解放と戦闘の休止をめぐる合意の発表を受けて仲介役を務めるエジプトのシシ大統領は、SNSで、「エジプトとカタール、それにアメリカによる仲介が人道目的の戦闘休止と双方の拘束された人々の交換の合意につながったことを歓迎したい」と投稿しました。そのうえで、「エジプトはパレスチナ人の正義と平和、それに正当な権利の保障が実現する最終的な解決策に向けて努力を継続する」として、イスラエルとパレスチナの仲介を続けていく考えを強調しました。そして、「仕事はまだ終わっておらず、両首脳はすべての人質の解放が実現するまで努力を続けることで合意した」としています。

国連によりますと、一連の衝突による死者はガザ地区で女性と子どもの多くを含める1万4000人以上に上っています。イスラエル軍とイスラム組織ハマスの4日間の戦闘休止は延長があり得るとし、恒久的な停戦につながると期待されているでしょう。

ご感想

他の情報