メキシコ とエクアドルの間の国交断絶巡り

(VOVWORLD) -先週、南米のエクアドルで、警察が現地のメキシコ大使館に突入し、政治亡命を求めていたエクアドルの元副大統領の身柄を拘束しました。
メキシコ とエクアドルの間の国交断絶巡り - ảnh 1(写真:AP/Dolores Ochoa)
これに対し、メキシコ政府がエクアドルとの国交の断絶を表明するなど、両国の間で対立が深まっています。

グラス氏の政治亡命は今回の突入の直前に認められていて、メキシコ外務省は「在外公館への不可侵などを定めたウィーン条約に対する重大な違反だ」などと強く反発し、エクアドルとの国交の断絶を表明しました。
一方、エクアドル大統領府は、「エクアドルは主権国家であり、いかなる犯罪者も野放しにはしない」とする声明を発表しました。「エクアドルの司法制度によって禁固刑を言い渡された」グラス氏を逮捕し、「関係当局の指示下に置いた」としました。

メキシコとエクアドルは最近、緊張が高まっていました。メキシコのオブラドール大統領は3日、エクアドルのダニエル・ノボア大統領が勝利した昨年の大統領選挙の暴力に関して発言しました。エクアドル側はこれを「残念だ」としていました。
その翌日、エクアドルはメキシコ大使をペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)に指定し、国外退去を命じました。
メキシコに続き、ニカラグアも5日、エクアドルとの断交を発表しました。AFP通信によりますと、ニカラグア政府は声明で、「異常で非難されるべき行為」を受けた措置だと説明しました。
メキシコ政府は今後、国際司法裁判所に提訴する方針も示していますが、エクアドル側は「いかなる犯罪者も処罰されなければならない」として突入を正当化していて、両国の間で対立が深まっているとしています。

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