インドのトンネル崩落事故、作業員41人全員救出

(VOVWORLD) -インド北部で建設中のトンネルの一部が崩れ落ちた事故で、トンネルの中に閉じ込められていた41人の作業員全員が28日、16日ぶりに無事に救出されました。

これに先立つ12日、インド北部ウッタラカンド州のシルクヤラ・トンネルの建設中にトンネルの一部が崩れ落ちました。トンネルの入口から約200メートル離れた場所で作業中だった作業員たちは身動きが取れなくなりました。彼らの生存が確認されたのは事故から10日後でした。21日、救助隊は入口周辺の別の場所に穴を開け、60メートルの厚さの瓦礫の山を突き破り、医療用内視鏡カメラを入れることに成功しました。幸い、作業員全員が生存していたとしています。救助隊は、細いパイプを作業員が孤立した地点まで通し、酸素や水、食料、薬などを供給しました。12人の医師がトンネルの外で待機し、作業員の状態を確認しました。救助隊の次の作戦は、直径約90センチの金属製のパイプを60メートルの厚さの瓦礫の中に押し込むことでした。作業員がこのパイプで外に出るという計画でした。そのため大型ドリルを動員しましたが、瓦礫の中の金属や石のためにドリルが何度も故障しました。作業員がいる場所を数メートル残してこれ以上進むことができませんでした。結局、24日から救助隊員20人ほどが直接、瓦礫を手で掘って穴を開け、28日午後、金属製のパイプが作業員の所に到達しました。救助隊は、車輪付きの担架に作業員を一人ずつ乗せて外に運び出しました。

これに対し、インドのモディ首相はソーシャルメディアに「トンネルに閉じ込められていた友人らに伝えたい。あなた方の勇気と忍耐は全ての人々を元気づけている」と投稿しました。

事故の原因は明らかになっていませんが、工事の安全管理に問題があったという指摘もあり、現地当局は調査を進めているとしています。

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