ロシア・ウクライナの4回目の停戦交渉

(VOVWORLD) -ウクライナで激しい戦闘が続く中、ロシアとウクライナによる対面形式の停戦交渉が29日、トルコのイスタンブールで行われました。
ロシア・ウクライナの4回目の停戦交渉 - ảnh 1(写真:THX/TTXVN)
協議は約4時間に及び、ウクライナ代表団はトルコなどがウクライナの安全を保証する「新しい仕組み」を提案しました。

両国の代表団はオンラインで断続的に接触してきましたが、対面の協議は今月7日にロシアの同盟国ベラルーシで行われて以来で4回目です。中立的な立場を取る国での交渉は10日のトルコ南部アンタルヤでのロシア・ウクライナ外相会談以来となりました。

協議の後、ロシア国防省は、キエフなどウクライナ北部での作戦を大幅に縮小すると発表しました。ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は29日、交渉で最も重要なのはウクライナの安全を保証する国際的な枠組みの構築で、次いで人道問題解決に向けた停戦の実現だと述べました。同国のゼレンスキー大統領は27日、ウクライナの安全が保証されるのを条件にNATO=北大西洋条約機構加盟を断念し、「中立化」の用意があると表明しました。

これに先立つ28日、国連のグテーレス事務総長は、ウクライナで人道目的の停戦実現をめざす取り組みを本格化させると発表しました。人道的な停戦に向けてロシアとウクライナの双方が合意できる点を探るよう国連のグリフィス事務次長(人道問題担当)に命じました。グテーレス氏はニューヨークの国連本部で、記者団に対し、「この人道的な悲劇は人道支援で解決できず、政治的な解決策が必要だ」と語り、政治的な交渉をする機会と和平合意成立のためにも即時の人道的な停戦が必要だと訴えました。

ロシアとウクライナ双方は「中立化」などの争点となっている安全保障の枠組みをめぐり、譲歩する動きも見られていますが、原則的な立場の隔たりは埋まっていないのは事実です。

ご感想

他の情報