世界各地でイスラエルとハマスの停戦を求める大規模デモ

(VOVWORLD) -パレスチナ自治区ガザ地区の人道状況が悪化する中、先週、米首都ワシントンや英首都ロンドン、欧州の主要都市など世界各地で、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦を求める大規模デモが行われました。
世界各地でイスラエルとハマスの停戦を求める大規模デモ - ảnh 1(写真:ロイター)

ワシントンでは4日午後、ホワイトハウス近くのフリーダムプラザに親パレスチナのデモ隊が詰めかけて集会を開きました。ガザ停戦とイスラエルへの支援停止を求める演説が行われ、参加者らはパレスチナの旗にそろえた赤と緑、黒の服装で旗を賑わいました。主催者はこの日のデモに数千人が参加し、ホワイトハウスまで行進すると述べました。

演説に立ったイスラム学者は米政権の対応を厳しく批判し、アメリカのバイデン大統領が停戦を求めなければ、自分たちは来年の大統領選で同氏に投票しないと警告しました。人道上の訴えに耳を傾けない議員らには、来年支持を求められても応じない構えを示しました。ワシントン市内ではこの数週間、週末ごとに親パレスチナの集会が開かれています。

ロンドンでも同日、停戦を主張する数千人規模のデモ隊が、トラファルガー広場で集会を開きました。参加者らはパレスチナの旗や「今すぐ停戦を」という横断幕を手に、「パレスチナ解放」を呼び掛けるプラカードを掲げたり、イスラエルに空爆停止を求めたりしました。主催者はSNSを通して、4万人が参加したと発表しました。4日のデモは英国内のマンチェスター、オックスフォード、ニューカッスル、リバプールなどでも開催されました。

このほか、フランス・パリや、独ベルリンでも数千人規模のデモが展開されました。また、テルアビブでは4日夜、人質の親族や友人をはじめ数千人がデモを行い、「今すぐ彼らを連れ戻せ」と叫びました。トルコのエルドアン大統領は10月28日、パレスチナ支持の群集を前に、「新たなガザを発生させてはならない」と演説しました。エルドアン大統領は26日、ガザに対する攻撃について「自衛の範囲はとうに過ぎた」と述べ、「抑圧、残虐行為、大量殺戮、蛮行」と形容していました。

エジプト、ヨルダン、レバノン、イラク、イエメン、さらにはイスラエルが占領するヨルダン川西岸などでも反イスラエルのデモが繰り返されました。ヨルダン川西岸のヘブロンに集まったデモ参加者は、イスラエル製品の世界的なボイコットを呼びかけ、「パレスチナの子どもたちの殺害に加担するな」と訴えました。

なお、ガザ地区を実効支配するハマスの保健当局によりますと、攻撃でこれまでにパレスチナ人とイスラエル人合わせて1万1千人近くが死亡しています。

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