朝鮮半島の緊張高まる

(VOVWORLD) - 国際世論は、朝鮮半島情勢に深い懸念を表明しています。

7日、朝鮮民主主義人民共和国の金星(キム・ソン)国連大使は、「非核化問題はアメリカとの交渉内容から削除された」とし、アメリカとの協議の長期化は必要がないとの認識を示しました。アメリカの姿勢について、「時間がかかる」と批判しました。

これに先立つ4日、朝鮮中央通信は、白頭山(はくとうさん)近くの雪で覆われた森の中で、馬に乗った金正恩委員長夫妻と政府関係者らの写真を公開しましたが、これも、朝鮮民主主義人民共和国側が核開発プログラムに関する決定を出すことの兆しともみられています。

また、3日、朝鮮民主主義人民共和国外務省のリ・テソンアメリカ担当次官は、談話を発表し、ICBM=大陸間弾道ミサイル発射中止などへの見返り措置を年末までに示すようアメリカに改めて要求しました。

これに対し、同日、アメリカのトランプ大統領は朝鮮民主主義人民共和国を巡り、「金正恩委員長との個人的関係は非常に良い」と強調しつつも、「必要なら軍事力を行使する」と語りました。ミサイル発射を再開し、非核化などを巡る交渉期限を一方的に年末に設定している朝鮮民主主義人民共和国に対するいらだちを示し、非核化合意を順守するようけん制しました。

トランプ大統領が武力行使に言及するのは今回が初めてではありません。2017年にも、同大統領は、破壊措置についても触れました。しかし、朝鮮民主主義人民共和国は強固な姿勢を崩していません。こうした中、国際世論は、今後も朝鮮半島での緊張情勢が高まってい行くことへの深い懸念を表明しています。

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